トルコ“待った”北欧2国のNATO加盟に・・・大統領難色(2022年5月18日)
トルコのエルドアン大統領が難色を示しました。
■北欧2国 NATO加盟に隣国3国“強く歓迎”
フィンランド・マリン首相:「NATO加盟は平和のためであり、フィンランドで二度と戦争が起こらないようにするためのものです」
スウェーデン・アンデション首相:「スウェーデンと、その国民の安全にとって最善なのは、フィンランドとともに、NATOに加盟することなのです」
今週中にもNATO(北大西洋条約機構)への加盟申請を行うこととなった、フィンランドとスウェーデン。
いち早く反応したのは、隣国のノルウェー、デンマーク、アイスランドの3カ国です。
16日、フィンランド、スウェーデン両国の加盟申請を強く歓迎する共同声明を発表しました。
■北欧2国のNATO加盟に・・・トルコは“待った”
その他の多くの加盟国も支持するとみられますが、難色を示したのが、トルコです。
トルコ・エルドアン大統領:「トルコに制裁を科す国を、加盟させることはできない」
フィンランドとスウェーデンは、2019年のシリア侵攻を理由に、トルコへの武器輸出を禁止しています。
また、トルコは、自分たちがテロ組織とみなすクルド人武装勢力を両国が支援していると非難してきました。
トルコ・エルドアン大統領:「両国が加盟すれば、NATOは安全保障のための組織ではなく、テロ組織の代表が集中する場所となってしまう」
NATO加盟には、加盟30カ国すべての賛同が必要です。
フィンランドとスウェーデンは、トルコを説得するため、近日中に政府高官を派遣すると発表しましたが、エルドアン大統領は応じない姿勢です。
トルコ・エルドアン大統領:「彼らは我々を説得するために来るのだろうか?失礼だが、わざわざご足労頂くまでもない」
■「永世中立国」スイス NATOと距離縮める?
一方、アメリカ政府はバイデン大統領が、フィンランドのニーニスト大統領とスウェーデンのアンデション首相を、19日にホワイトハウスに迎え、NATO加盟を巡って会談すると発表しました。
そんななか、ロイター通信は、他国と軍事同盟を結ばない永世中立国として知られるスイスが、NATOとの距離を縮めようとしていると報じました。
スイス国防省高官の話として、NATO加盟国との合同軍事演習や弾薬の補充などを含め、スイスの安全保障政策の見直しを検討中だとしています。
(「グッド!モーニング」2022年5月18日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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