ウクライナ国防省幹部「戦闘は8月中旬に転機を迎え、年末までには終了する」専門家「6月頃から反撃を本格化させるということでは?」|TBS NEWS DIG

ウクライナ国防省幹部「戦闘は8月中旬に転機を迎え、年末までには終了する」専門家「6月頃から反撃を本格化させるということでは?」|TBS NEWS DIG

ウクライナ国防省幹部「戦闘は8月中旬に転機を迎え、年末までには終了する」専門家「6月頃から反撃を本格化させるということでは?」|TBS NEWS DIG

ウクライナ国防省の幹部は英国メディアの取材に対し「戦闘は8月中旬には転機を迎え、年末までには終了する」と答えました。この発言にどういう意図があるのか?世界の安全保障に詳しい専門家はこの発言に対し、ウクライナ側が発言の根拠を示していないので推測にはなる、とした上で「欧米が供与する新しい兵器がウクライナに届き、それを使いこなす訓練も終わるタイミングであるので、6月頃から、ウクライナ側としては反撃の準備を本格化させることができる」ということではないか?としています。今後場合によっては戦況が少し変わろうとしているウクライナ情勢について専門家にききました。

■終わりが見えないなかウクライナ軍の反撃拡大

日比麻音子キャスター:
長きに渡ってなかなか終わりの見えないウクライナ侵攻ですが、ウクライナ軍による反撃が拡大しています。

さまざまな機関が分析を発表しています。まずは第2の都市ハルキウについて、アメリカの戦争研究所は「ロシア軍は完全撤退を決断したようだ。ウクライナはハルキウの戦いに勝利したとみられる」とした内容を発表しています。

さらに東部ルハンシク州においては、ウクライナの国防省は「川を渡るロシア軍をウクライナ軍が攻撃した。ロシア軍の戦車など70台以上を破壊し、およそ1000人のロシア軍の兵士が全滅した」と発表。

そして東部ドンバス地方においては、イギリスの国防省が「ロシア軍はこの1か月で領土を獲得できていない。侵攻後、地上戦力の3分の1を失った」という分析を発表しました。

さらにイギリス「スカイニュース」のインタビューに応じたウクライナ国防省のブダノフ情報局長は、「戦闘は8月の中旬には転機を迎え、年末には終了する」と発言したということです。

ホラン千秋キャスター:
小谷さん、この点に関して詳しく説明をお願いします。

明海大学 小谷哲男 教授:
ウクライナ側がきちんと根拠を示していないので推測になってしまいますが、1つは欧米が供与する新しい兵器が6月頃にはウクライナに届き、それを使いこなすための訓練も終わるということなので、6月頃からウクライナとしては反撃を本格化させることができると考えているのではないかと思います。それがおそらく8月中旬に転機を迎えるという根拠ではないでしょうか。

ただ年末までに終了するというのは、なかなか難しいかもしれません。何を持ってこの戦闘が終わったとするのかによりますが、仮に2月24日に始まったロシアの侵攻前に状況を戻すということであれば、南部のヘルソンがロシアにかなり占領されていますので、これを年末までに取り返すというのは、ウクライナ側にもかなりの損害が出ると思います。

ホランキャスター:
いずれにしても長期戦になりそうということなんですね。

明海大学 小谷哲男 教授:
数か月以内にこの戦闘が終わるという見込みはなかなかできないかと思います。

井上貴博キャスター:
ウクライナ側が反撃をしていて、拮抗すればするほど長期化してしまうと言われています。何をもって終わりになるのか、ロシア側が退散することもあり得るんですか。最終的な終わりはどう見ていますか。

明海大学 小谷哲男 教授:
これもやはりプーチン大統領にしかわからないと思いますけれども、2月24日までに状況を戻すのか、それとも、今、東部で作戦を強化していますけれどもここを少しでも領地を広げることができれば終わりとするのか、それとも占領が完了している南部ヘルソンをロシア領に編入することによってクリミア半島と繋げることをもって終わりとするのか。

これはなかなかプーチン大統領が何を考えてるのかわからないんですけれども当然ロシアがウクライナ領土から完全にいなくなるというオプションも、ウクライナとしては考えているだろうと思います。

■英メディア「近々がんの手術」「最大10日は公務できない」の報道も

日比キャスター:
プーチン大統領に関してですが様々な新しい情報も入ってきています。健康不安説が再び浮上しているということです。ウクライナ国防省の情報局長はイギリスメディアのインタビューの中で、「プーチン大統領は精神的・肉体的に非常に悪い状態である。様々な病気を患っていて、その1つががんです」と答えたということです。これに関して具体的な根拠について言及はなかったということですが、これまでもウクライナ侵攻後、プーチン大統領の甲状腺の病気やパーキンソン病などといった様々な健康不安説が浮上してきましたが、新たにこういった音声が入手されたということなんです。

プーチン大統領に近いロシアの新興財閥「オリガルヒ」の1人がこの病名を暴露しました。
アメリカ「ニューラインズ」によりますと、その音声は「プーチン大統領はウクライナ侵攻を命じる少し前に背中の手術を受けた。それは血液のがんに関連している」という内容だったそうです。

さらにイギリス「ザ・サン」によりますと、プーチン大統領は「近々がんの手術の予定があり、日程に関しては未定だが、時刻に関しては、ロシアの午前1時から2時、深夜に行われるのではないか」、さらに手術後に…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220516-6018412)

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