プーチン大統領の元妻と“愛人”も・・・英国が新たな制裁対象に「親しい関係者締め付け」(2022年5月16日)

プーチン大統領の元妻と“愛人”も・・・英国が新たな制裁対象に「親しい関係者締め付け」(2022年5月16日)

　イギリス政府が新たに経済制裁の対象に、ロシアのプーチン大統領の“愛人”とされるアリーナ・カバエワ氏（39）を追加しました。

　そのロシアと国境を接するフィンランドが、NATO（北大西洋条約機構）への正式な加盟申請を発表したことで、ロシアとの緊張が高まっています。

■「白リン弾」使用？製鉄所に“火の玉”

　ロシア軍に包囲され、激しい攻撃を受ける、ウクライナ南東部・マリウポリのアゾフスタリ製鉄所。空から無数の火の玉が降り注ぎ、地面に落ちると激しい光を放ちます。

　マリウポリ・アンドリュシチェンコ市長顧問：「アゾフスタリで、地獄が地上に降りてきた」

　日本時間の15日、マリウポリの市長顧問は新たな映像を公開し、ロシア軍がマリウポリの部隊に対して、初めて重いやけどを負わせる「白リン弾」か「焼夷（しょうい）弾」を使用して、攻撃してきたと主張。燃焼時の温度は2000度を超え、消火が難しいとしています。

■ロシア軍の“渡河作戦”阻止・・・全滅か

　対するウクライナ軍は、東部ルハンシク州でドネツ川を渡ろうとするロシア軍を攻撃し、70台もの戦車や装甲車両などを破壊。およそ1000人の兵力を全滅させたといいます。

　イギリス国防省は15日、「ロシア軍は2月に投入した地上戦力の3分の1を喪失した可能性が高い」と分析しています。

■プーチン氏元妻と“愛人”も・・・制裁対象

　そのイギリスでは13日、政府がプーチン大統領の親族や友人への新たな資産凍結を発表しました。

　イギリス・トラス外相：「我々は、プーチンのぜいたくな生活を支える“陰のネットワーク”を暴いて標的とし、彼の“親しい関係者”への締め付けを強化しています」

　プーチン大統領の元妻のリュドミラ・オチェレトナヤ氏（64）や、現在の愛人とされるアリーナ・カバエワ氏（39）を新たな制裁対象としました。

　カバエワ氏は、2004年アテネ五輪で金メダルを獲得し、日本でも人気を博した新体操の選手でした。

　ウォール・ストリート・ジャーナルによると、アメリカ政府は、カバエワ氏はプーチン大統領の愛人であり、少なくとも3人の子どもの母親であると考えていて、カバエワ氏を制裁対象者にすることを検討。しかし、プーチン大統領の反発を懸念して、断念したと報じられていました。

■NATO加盟申請　フィンランド「歴史的決断」

　一方、北欧では、フィンランドのニーニスト大統領とマリン首相が記者会見を開き、NATOへの加盟について、正式に申請すると発表しました。

　マリン首相：「NATOへの加盟は、歴史的な決断です」

（「グッド！モーニング」2022年5月16日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>