タリバン 女性の遠出に“男性同伴”の条件通達(2021年12月27日)
アフガニスタンの実権を握ったイスラム主義勢力「タリバン」は、男性の近親者の同伴がなければ女性が遠出することを禁じるなどの新たな通達を出しました。
AFP通信によりますと、タリバンは26日、女性が45マイル、およそ72キロ以上を移動する場合は、男性の近親者が同伴しない限り車に乗せてはいけないと車の所有者に呼び掛ける通達を出しました。
また、交通機関を利用する女性はイスラム教徒の女性が頭を覆うスカーフ「ヒジャブ」の着用を義務付けるなどの条件も求めました。
今回の通達により、国内で女性の自由な移動が制限される恐れがあります。
この通達を出した「勧善懲悪省」は、2001年までの旧タリバン政権下でも設置されていて、イスラム教の解釈に基づく厳しい規制を敷いたため国際社会から批判を受けていました。
また、現地メディアなどによりますと、タリバンは前政権下での選挙を管理してきた「独立選挙委員会」や選挙についての不服申し立て機関を解散したと発表しました。
タリバンの副報道官は、これらの機関の必要性がないと主張したということです。
民主主義政権時に設置された機関の解散により、国際社会の求めてきた包括的な政権づくりへの影響が懸念されています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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