“脱牛革”ランドセルに“脱羽毛”ダウンコートも!広がるSDGsな動き【Nスタ】|TBS NEWS DIG
動物や植物に関するSDGsが広がっています。古着や“はぎれ100%”に“脱牛革”のランドセル。動物由来の素材を使わず、東南アジアに自生する木の実を使った“脱羽毛”のダウンコートまで…!SDGsな動きを紹介します。
■世界中で注目「プラントベースフード」人気飲食店でも…
山内あゆアナウンサー:
世界中で注目されているのが、植物からできている「プラントベースフード」です。
「KOMEDA is □」で人気のシロノワール(880円)も全て植物性のものでできています。
「2foods」のエバーエッグオムライス(1210円)も、卵を使っているかのように見えますが、動物性のものは一切入っていません。
また、ファーストフードのマクドナルドやケンタッキーフライドチキンでも、植物由来だけで出来た商品が続々と増えているんです。
オンライン直売所「食べチョク」代表 秋元里奈さん:
今までのベジタリアンとかでは、結構“我慢”が必要でしたが、そこから環境保護や健康志向など、より身近なところで、かつあまり無理せずに取り入れられるということで、すごく広まってきている感覚がありますね。
井上貴博キャスター:
少し質が落ちてしまっても仕方ないんじゃないか、という常識がもう変わりますね。
山内アナウンサー:
おいしく、ジャンクに食べられるという商品が増えているんですよね。
■日本でのメタン排出 30%以上を占めるのは…
ここで「世界の穀物消費(2016~2018年)」というデータを見ていきます。
▼食用等 56.8%
▼飼料等 37.0%
▼バイオエタノール等 6.2%
当然、人間が食用にするものが最も多くて56.8%なんですが、動物のエサ・飼料に使われる部分が37.0%もあるんです。これを人間の食料にすることもできるわけですよね。
また、温室効果ガスの1つであるメタンについて、「日本でのメタン排出(2019年度)」というデータを見ていきますと…
▼稲作 45%
▼家畜のげっぷ 25%
▼家畜の排せつ 8%
▼廃棄物 15%
▼燃料の燃焼等 7%
最も多いのが「稲作」から出る部分で45%。そしてその次に「家畜のげっぷ」で25%。「家畜の排せつ」で8%と、30%以上が家畜由来になるわけです。
こうしたことから、植物由来のものを増やしていくのもいいんじゃないかという動きが盛んになっているんですね。それは、食品だけではないんです。
■古着・はぎれ100% 再生ポリエステルのランドセル
まずは、“動物性の皮”を使わない「ランドセル」です。
一般的には牛革のランドセルが多いんですが、「NuLAND」のランドセル(3万6300円)は再生ポリエステルでできているんです。古着・はぎれ100%で作られています。
動物性のものを使っていないというだけではありません。ランドセルの重さは牛革ですと、一般的に約1500グラム=1.5キロもありますが、このランドセルは約985グラム。重さが1キロをきったんです。
また、ポリエステルですから加工がしやすいという点もあって、ファスナーがあって、ランドセルが開くことができるわけです。お弁当箱のようなものや、水筒なども入れやすい作りになっています。
井上キャスター:
古着や、はぎれから作られているので、量産体制もとれますね。
■ダウンの代わりに入っているものは…「木の実」
山内アナウンサー:
続いては、「KAPOK KNOT」の脱・羽毛のダウンコートです。
羽毛の代わりに入っているのは、東南アジアに自生している“カポック”という木の実だそうです。木の実のなかには綿のようなものが詰まっていて、これをほぐすと、ダウンのようなふわふわした中綿になっていくそうなんです。
「KAPOK KNOT」では、インドネシアのカポック農園で生産・収穫し、シート状にしてから縫製して商品化しているということです。
実際に、このキルティングコート(3万5000円)を上村彩子キャスターに試着してもらいました。
上村彩子アナウンサー:
とても軽くて、着ている感じがしないんですよね。でも、しっかり袖を通すと温かくて、スタジオで着ているとちょっと汗ばむぐらい、本当にしっかりと温かさもありますね。形もおしゃれです。
秋元さん:
カポックは軽いし保温性もあるということで、新素材として注目されています。
山内アナウンサー:
そしてもう1つ、短めのブルゾン「エアースムースシャツ(2万4900円)」もあるんです。リバーシブルにもなっていて、男性用もあります。
■牛のげっぷで排出のメタンガス 2050年までに80%削減可能?
山内アナウンサー:
SDGs、生産現場でも色々な工夫がされています。それは、家畜に関わるお仕事です。
先ほど、家畜のげっぷにメタンガスが含まれるという話がありました。このげっぷに含まれるメタンガスの量を研究したところ、メタンガスの多い牛と、そうでもない牛がいるということが分かったんです。
これを突き詰めていきますと、胃の中に“メタン抑制細菌”がいる…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220504-6016486)
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