社長の説明に誤りが 「波1m以上の恐れで中止」 運航会社「規程」に明記 知床観光船事故|TBS NEWS DIG

社長の説明に誤りが 「波1m以上の恐れで中止」 運航会社「規程」に明記 知床観光船事故|TBS NEWS DIG

社長の説明に誤りが 「波1m以上の恐れで中止」 運航会社「規程」に明記 知床観光船事故|TBS NEWS DIG

北海道・知床半島沖の観光船沈没事故で、運航会社の社長が数字が入っていないと説明していた安全管理規程に、運航基準の数値が書き込まれていたことがわかりました。

北海道知床沖で沈没した観光船の捜索は、3日に水中カメラが初めて船内に入りました。座席以外に人の姿は確認できず、4日も天候を見ながら水中カメラの捜索を続けています。

こうした中、経営する宿泊施設に姿を現した運航会社の桂田精一社長。

記者会見での説明に誤りがあったことが、新たに提供された乗客家族への配布文書から発覚しました。出航の判断基準を定めた安全管理規程の運航基準について問われると…

知床遊覧船 桂田精一社長
「さっき話した(波)1メートル、(風速)8メートル、(視界)300メートルというのは、安全管理規程には書いていない。各社小型船舶の中で、暗黙の了解みたいのがありまして」

具体的な数字を書いていないのは「暗黙の了解」と説明しました。しかし、後日、乗客の家族に配られた運航基準の文書では、風速8メートル、波の高さ0.5メートル、視界300メートルという数値が明記されていました。さらに、「運航中に波が1メートル以上に達する恐れがある場合は出航を中止しなければならない」と明記されていました。「記入していない」と説明していた数値は記入されていたのです。

これは事故当日の23日、船が出たウトロ漁港近くの「波の高さ」のグラフです。出航した午前10時ごろは30センチほどで、さざ波が立つ程度。しかし、午前11時すぎから急激に波が高くなり、船が戻る予定の午後1時には2メートルほどに達しています。風の強さのデータをみても、午前11時ごろから出航中止の目安、風速8メートルを超え、オレンジ色が示す風速15メートルほどに達することもありました。

桂田社長は会見で、海が荒れたら引き返す「条件付きの出航」を決めたと説明していて、海上保安庁は出航の判断と安全管理に問題がなかったか捜査を進めています。

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