骨や靴が見つかった現場を元刑事と検証 「人為的」に置かれた可能性は?(2022年5月2日)

骨や靴が見つかった現場を元刑事と検証 「人為的」に置かれた可能性は?(2022年5月2日)

骨や靴が見つかった現場を元刑事と検証 「人為的」に置かれた可能性は?(2022年5月2日)

 山梨のキャンプ場で、子どものものとみられる骨が見つかってから1週間が経ちました。捜索が難航するのはなぜなのか、元刑事と現場を検証しました。

 人の頭の骨や運動靴が見つかった山梨県道志村。2日も、発見場所の沢を中心に約40人で捜索を行いました。

 発見現場付近は、2日も規制線が張られていて様子はうかがえませんが、上空からヘリで捜索の様子を見ると・・・。さらに奥へと入る予定なのか、大きなリュックを背負っている関係者の姿も。

 3年前に、小倉美咲さんが行方不明になったキャンプ場から約600メートル離れた場所で先月23日に人の頭の骨の一部が見つかり、その後、左右の運動靴と靴下が発見されています。

 近隣住民:「(子どもが)行けるわけがないし、そんな所から靴が出たの、それが不思議だよ」

 捜索が続くなかで、浮かび上がる疑問の数々。そこで、現場を何度も取材した元埼玉県警の佐々木氏と再び現地を取材し、美咲さんとの関連も含めて話を聞きました。

 元埼玉県警捜査1課・佐々木成三氏:「何かしらの『大きな力』が作用したんじゃないかと考えています」

 最大の疑問は、「なぜ、子どもが行けるとは思えない場所に、子どものものと思われる人骨や運動靴があったのか?」ですが・・・。

 まずは、その1「子どもが自分で歩いた可能性」。発見現場付近に詳しい地元の猟師は・・・。

 地元の猟師:「(Q.子どもが行けるような所ではない?)ない。鉄砲撃ちと、山の持ち主が『草刈り』とか、そういうので行くくらいで・・・。手前はね、45度より急だから、50から60度ぐらい」

 熟練した猟師でさえ、歩くのが困難な場所。上流から流れてきた可能性についても、山の上に行くにはさらに険しい道になるといいます。

 では、その2「野生動物が移動させた可能性」。

 地元の猟師:「イノシシとかクマ。クマの心配をしてたね、警察。クマにやられたんじゃないかって・・・」

 現場付近に詳しい猟師の話からは、野生動物が多い話も聞かれます。比較的、子どもでも行きやすい場所から運ばれてきたのでしょうか。そして、佐々木氏は3つ目の可能性も指摘します。

 元埼玉県警捜査1課・佐々木成三氏:「その場所に当時なかった沢なので流れ着いた可能性もあると思うし、人為的に誰かが置いた可能性もゼロではない」

 つまり、「誰かが意図的に運動靴を置いた可能性」です。

 元埼玉県警捜査一課・佐々木成三氏:「沢と並行に音も大きいですし、当時、ここ雑草が生い茂っていたんですけど、今は刈って視界を良くしたんだと思いますね」

 歩いてみると、実際に枯れた沢に土砂が流れてきたような場所も・・・。

 元埼玉県警捜査1課・佐々木成三氏:「今回、美咲ちゃんがいなくなった当時履いていた靴は、警察官、消防隊は美咲ちゃんがどういう着衣でどういう靴を履いていたか情報を共有して検索していますので、見つけやすい場所にあったら『当時、発見されているはず』なんですよね」

 捜査のプロからすると当時、美咲さんが履いていたものと同じ運動靴が、山の中のどこかに存在していたらすでに見つかっていた可能性が高いといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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