【中国】“ロックダウン”続く上海 電話ボックスで暮らす女性も…新型コロナウイルス
中国・北京では感染拡大が止まらず、建物の封鎖が相次ぎ、“ロックダウン”への警戒が強まっています。一方、1か月以上“ロックダウンが続く上海では、失業するなどして、駅などで生活をしている人が増えているといいます。
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4月30日から5日間の大型連休が始まる中国。しかし…
記者(中国・北京 29日)
「こちらは北京駅なんですが、連休の前日にもかかわらず、利用客はかなり少なく、閑散とした様子ですね」
去年は感染状況が落ち着いていたため、北京の主要な駅は多くの人でごった返していましたが、今年は閑散とした状況でした。
記者
「利用客が全然いないんでしょうね。タクシーが駅前にたまったままになっていますね」
新型コロナの感染拡大の懸念や、移動制限などから、旅行客も大幅に減少しています。連休中の国内の旅客数は延べ1億人で、去年の同じ時期に比べ、およそ62%減少すると予想されています。
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こうした中、28日夜、北京に駐在するカメラマンに連絡がありました。
カメラマン
「先ほどマンションからコロナの陽性患者が出たと」
先週からの1週間で200人近く感染者が確認され、厳戒態勢が続く北京。
マンションで陽性の疑いがある住人が見つかったため、「封鎖」されたのです。
カメラマン
「かなり厳重体制ですね。1度中に入ったら外へは出られないということです」
そして、「隔離の対象」となったカメラマンのスマホには、新たな連絡がありました。
記者
「日本語で書かれていて、『すぐに1階でPCR検査を受けてください』と」
夜9時、マンションの1階に向かうと長蛇の列ができていました。急きょ一斉PCR検査が行われたのです。
カメラマン
「家族連れでしょうか、小さい子供の姿もたくさん見えます」
突然、封鎖されたマンション。住人はいつまで、どのようにして隔離されるのかは何も知らされていません。
同じマンションには同僚の記者も住んでいます。
記者
「一夜明けても封鎖は続いていまして、建物からは出ることはできるのですが、柵の外、敷地の外には出ることができないようになっています」
柵の中ではペットに運動をさせる住人の姿もありました。
その一方で、外とモノの受け渡しは柵越しに管理されていました。
北京市内では閉鎖された建物などが急増していて、市民の間には大規模なロックダウンへの警戒が強まっています。
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一方、上海ではすでに1か月以上、ロックダウンが続いています。
市内にある駅の出入り口付近には、テントをたてたり、布団を敷いて寝ている人たちの姿がありました。長引くロックダウンの影響で、失業するなどして行き場を失い、駅などで生活をしている人が増えているというのです。
こうした中、電話ボックスで生活している女性がいました。この女性の仕事は家政婦です。もともと住み込みで仕事をしていて、雇い主と同じタイミングで感染しました。
しかし、先に退院したため行き場がなく、電話ボックスで数日間暮らしていたといいます。
その後、保護され、ホテルに移されたということです。
(2022年4月29日放送「news every.」より)
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