【鉄道会社×リサイクル】GWで増える“忘れ物” 販売し処分減らす取り組み

【鉄道会社×リサイクル】GWで増える“忘れ物” 販売し処分減らす取り組み

【鉄道会社×リサイクル】GWで増える“忘れ物” 販売し処分減らす取り組み

29日からゴールデンウイーク。どの地域にも緊急事態宣言が出ていない大型連休は、実に3年ぶりです。移動が多くなる季節ですが、雨で傘などの忘れ物も増えるといいます。その忘れ物を活用する動きが広がっています。

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28日、神奈川・横浜市にある「イオン金沢シーサイド店」で販売されていたのは、高級ブランドのお財布やキーケースです。新品だと3万4000円ほどするというキーケース。それが、半額以下の1万5000円で売られています。

値札には「鉄道忘れ物」という文字が書かれていました。実はここ、電車に忘れられたものを販売している“鉄道忘れ物市”です。

警察に届けられた忘れ物のうち、3か月間、持ち主が現れず、所有権がなくなったものを買い取って、消毒した上で販売しています。

お客さんは、「これ150円。買って帰ります。雨降りそうだから」と、お目当ての傘を購入しました。

コロナ禍になり、忘れ物にも変化が出ているといいます。

“鉄道忘れ物市”運営 ラ・ボーテ 上田哲也取締役
「(新品の箱の)マスクの忘れ物、消毒用品、みなさん忘れますね」

街の人は――

会社員20代
「まんぼう(まん延防止等重点措置)があけてから、持ち手の所に傘の忘れ物とか(よくみる)」

50代
「最近、電車にスマホを忘れちゃいました」

まん延防止等重点措置が全面解除になって1か月あまり。電車の利用者と共に増えるという忘れ物ですが、神奈川・横浜市の中心を走る相模鉄道では、忘れ物センターに大量の傘がありました。

相模鉄道での忘れ物ランキング1位は、やはり傘。ほかにも、バスケットボールが入る大きなバッグや、スナック菓子、花なども届けられていました。

相鉄グループ広報担当 小林俊さん
「7%程度、忘れ物件数が増えている状況」

感染拡大により人出が大幅に減った2020年度に比べ、昨年度は電車の利用者が伸びたことで、忘れ物も7%増えているといいます。

東急電鉄では、まん延防止措置の解除後、忘れ物が急増しました。3割ほどは持ち主に返りますが、約7割は原則、廃棄処分しているといいます。その費用は――

東急フューチャー・デザイン・ラボ 事業創造担当 小菅裕智さん
「(忘れ物の)処分に大体1000万円くらい。処分費、運搬費、その他の合計でかかる」

そこで、去年からブックオフと手を組み、埼玉県の店舗で忘れ物を販売中だといいます。

浮いた処分の費用について、小菅さんは「東急線は再生(可能)エネルギーで動くという取り組みをしていますので、(忘れ物処分の費用を)その購入費等にあてることができています」と話しました。

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処分される傘を減らす取り組みも拡大しています。専用アプリで現在の位置を検索すると、駅や商業施設などに設置されたボックスから、傘をシェアリングできるサービスです。

アイカサ 丸川照司代表取締役
「QRコードを読み込んでいただければ」

QRコードを読み込むと、傘をロックしていた鍵が解除され、1日70円で傘が使用でき、設置された場所ならどこでも返却できます。

丸川代表取締役
「“まん延防止措置”も終わり、人の移動がとても増えています。解除する前と比べて、だいたい1.4倍くらい登録する方も増えて」

来月には、中央線の東京~高尾駅間の全駅に設置が完了するなど、全国、約1000スポットに拡大しているということです。
(2022年4月28日放送「news every.」より)

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