ロシア外相“第3次大戦”に言及 “プーチンの戦争”はいつ終わる【後藤部長のリアルポリティクス】|TBS NEWS DIG

ロシア外相“第3次大戦”に言及 “プーチンの戦争”はいつ終わる【後藤部長のリアルポリティクス】|TBS NEWS DIG

ロシア外相“第3次大戦”に言及 “プーチンの戦争”はいつ終わる【後藤部長のリアルポリティクス】|TBS NEWS DIG

プーチン大統領の周囲は核ボタンを収納する鞄を常に携帯しています。ロシアのラブロフ外相は“第3次世界大戦に発展するリスク”が高まっていると言及。核を巡って米ロの政府高官が応酬するなど国際情勢は緊迫化しています。プーチン大統領はいま何を考えているのか?これまでの経歴からプーチン大統領のいまの心の内を探ります。(聞き手: 皆川 玲奈キャスター)

――今日はどういう鞄をお持ちですか?

後藤政治部長:
大きな鞄ですが開けてみたいのですが見えますかね。ロシアの大統領が常に携帯している核ボタンが入った鞄の模造品レプリカです。

レプリカですがかなり取材に基づいて精巧に作られているモノです。

――先日もプーチン大統領の側近がもっていたものですね

後藤政治部長:
確かにそう言った人が鞄を持って…常にもっていることでアメリカなど大国の指導者たちは、常にそう言った(核ボタンを押す)判断もありうるんだぞと言うことを実感するようなブツと思います。

ここに来て改めてロシア、アメリカで核を巡る発言が、政府高官から飛び交っています。

例えば、ロシアのラブロフ外相が地元メディアのインタビューに答えていますが「核戦争を起こさないことが我々の原則的な立場」と普通に考えると核戦争を起こさないとも思うのですが、つぶさに聞いてみますと「原則的な立場」と限定条件をつけていると思うのです。これは表面だけでなくてかなりそう言う文脈レトリックを使っているなと思います。国際社会に核を抑止的な意味で使うと思うが「核を原則は使わないがわかっているか」というようなメッセージになると。

――威嚇と取れるような

後藤政治部長:
威嚇・脅しとも取れるような発言と思います。さらにこのインタビューでは、こうも言っているんです。「第3次世界大戦に発展するリスク」いまの軍事紛争がと言う意味ですが相当高まっているという認識を示したと言うこと。

さらにロシアの前のソ連の時代の「キューバ危機」を取り上げてラブロフ外相は「あの当時は両国の間にルールがあった」として言っているんです。逆に「現在ルールはほとんど残っていない」という風に言っています。

これはアメリカに対してのメッセージであるということ、いまはチャネルがないということと水面下で交渉するようなツールをアメリカも考えろという一つのこういう風な強いモノだと思います。

――これに対してアメリカのオースティン国防長官は「核兵器使用の可能性について威勢のいいことを言うのは非常に危険で何の役にも立たない」と

後藤政治部長:
そこは反発しています。お互いが舌戦をしている状況だが、ここでウクライナからの軍事侵攻から2ヶ月以上が経っていますが、読めないのがプーチン大統領の心の中どういう風に見ているかだと思います。

この2ヶ月を見て感じたのはこの戦争はプーチン大統領の一存で決まった部分が大きいと思います。

そう言う意味では“プーチンの戦争”と言っていいと思う。

プーチンがどう言った状況になったら戦争を止めるのか。あるいはどう言った状況になったら厳しい核抑止の話が出てくるかそのあたり考えてみたいのですが、プーチン大統領のこれまでの経歴を見ていくとヒントになると思う。

プーチン大統領今年で70歳になるが、最初、彼はKGBに務めていた。スパイ活動のしきり役を担当したり、インテリジェンスの世界で名をはせた。30代半ばぐらいにドイツにいた。ドイツは、その頃どうだったかというとベルリンの壁の崩壊があった。

ベルリンの壁崩壊や一気に進んだ東欧革命、東西冷戦の終わり、その結果ソ連邦が崩壊してしまう。短期間にそう言った激変を、プーチン氏は目の当たりにしたのだと思う。

プーチン大統領はいまの状況をどう思うかというとNATOに東欧諸国やバルト3国などが入っていく。ウクライナもいよいよNATOに加盟。プーチンから見ていると怖い=恐怖を感じているところがあると思う。

それを考えるとこの冒頭に言った核の話にも関わるがあまりにも追い詰めてしまうことがいいのかどうかそこのさじ加減が重要になってくると思います。

――プーチン大統領に核のボタンを押させないためにはどうすればいいでしょうか?

後藤政治部長:
まず優先すべきは停戦だと思います。これはウクライナの軍事侵攻が1日続ければそれだけ被害が拡大するから止めなければいけません。もう一つは徹底的に追い詰めることでなく交渉の「これは絶対核を使わせない」それだけの状況を作るというが、その2つが必要十分条件になってくるのではないかと思います。

――日本はどうしていけばいいのか?

後藤政治部長:
これまでと同じようにG7との強調が重要になってくると思います。

岸田総理が、昨日会見を行いました。原油高・物価高対策についての内容が中心でしたが、ロシアに対する態度を明確にしています。

私が注目したのは、ロシアにこれまで依存してきたエネルギーに対してこれからは多角的にエネルギー生産していくんだという趣旨のことを言っている「再生エネルギーの最大限の導入と原子力の活用を進めていくことも重要…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220427-6015336)

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