南部の街で“ロシア化”進む・・・ウクライナ隣国・モルドバでは不穏な動き(2022年4月26日)

南部の街で“ロシア化”進む・・・ウクライナ隣国・モルドバでは不穏な動き(2022年4月26日)

南部の街で“ロシア化”進む・・・ウクライナ隣国・モルドバでは不穏な動き(2022年4月26日)

ウクライナの隣国・モルドバの親ロシア派が支配する地域で、不審な事件が相次いでいます。

治安機関の建物に、何者かによってロケットランチャーが撃ち込まれました。さらに、ラジオ局のアンテナへの攻撃もありました。親ロシア派が一方的に名乗っている“沿ドニエストル共和国”は、危険レベルの段階を上げました。ただ、これらは「分離主義者による自作自演」という見方もあります。  

そんななか、ウクライナでは、また一つ、ロシアによって都合のいい地域が生まれようとしています。南部の街・ヘルソンです。
ヘルソン市長:「ロシア軍が市議会の建物に入り、鍵を奪い、警備員をロシア側に変えた」

ヘルソンでは、近々、独立を問う住民投票が行われるといわれています。占領の既成事実化です。
CNN:「ロシアはドンバス地方のような統治機構をヘルソンに確立するつもりでしょう。物理的に支配し、陸路を確保するだけでなく、“人民共和国”として、政治的体制も打ち立てようとしています」

ロシアの侵略が始まって2カ月が過ぎました。東部では、依然、激しい攻防戦が続いています。イギリスでは、このように分析されています。
イギリス・ウォレス国防相:「ロシア軍の死者数は約1万5000人とみられる。開戦時、ロシアは120以上の戦術大隊群を配備した。これは陸軍戦力の65%に相当する。分析では、うち25%ほどが戦闘不能」

ロシアには、今のところ停戦をする動きを見せていません。現在、国連のグテーレス事務総長がモスクワを訪れています。
国連・グテーレス事務総長:「ウクライナの複雑な状況に直面し、解釈の違いはあれど、対話と被害を抑える取り組みが妨げられることはないでしょう」

グテーレス事務総長と会談を終えたラブロフ外相は、こう述べました。
ロシア・ラブロフ外相:「我々の仲間で友人のグテーレス氏にも話したのだが、我々の目に入ってくる状況は、我が国の地政学的立場から見ると、ロシアを抑え込むという利益の下で行われてきたものである。ウクライナが今の姿勢を貫くなら、和平交渉の成果は望めない」

グテーレス事務総長は、この後、プーチン大統領とも会談を行うことになっています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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