【年末寒波】JAF緊急出動に密着 数台絡む事故も(2021年12月26日)
数年に1度という強烈な寒波で、各地で大雪がピークを迎えています。鳥取県では、雪の重みで倒れかけた木々が道をふさぎ、交通事故や停電が相次ぐなど、市民生活に大きな影響が出ています。
▽ 積雪で“道ふさぐ木々” 事故・停電相次ぐ
(斎藤尚ディレクター)
「時刻は午後5時です。風もだいぶ強くなってきました。波もだいぶ荒れています。」
(佐々木一真アナウンサー)
「山間部は積もり方が異次元ですね。私の膝ぐらいまであります」
数年に一度の強烈寒波が列島を襲来。鳥取県内では冬の嵐が吹き荒れました。
(秋本大輔記者)
「スリップしたのでしょうか、大型トレーラーが立ち往生してしまっています」
事故や立ち往生なども多発しています。さらに・・・
木々が倒れかかり、停電も相次いで起きました。
いつ収まるかも分からない大雪・・・住民はただひたすら雪かきに追われます。
(住民)「2回目、よく降ったな・・・」
▽急激な積雪・・・「月曜が不安」の声も
日本海側の各地で今シーズン1番の積雪です。少し油断するとタイヤが雪に埋まり動けなくなります。
(仁科健吾アナウンサー)
「今ゆっくりと牽引車によって、バンが動き始めました。左側の雪が積もった部分にスリップして、車が動かなくなってしまった模様です。」
新潟県内では、積雪が1m近くになっている所もあります。
長野県の飯山市では、日中も気温が上がらず、一日中、氷点下でした。
(小山浩隆記者)
「JR飯山駅前、本降りの雪が降っています。雪は軽くてサラサラの雪です。」
断続的に吹雪く秋田市では、少し弱まっている間に雪かきです。
「風の強さが身にしますけど、これからますます降ると思うので、家族みんなで頑張って、雪よせをしたいと思う」
県内では最大瞬間風速が25mを超え、降り続く雪に加え積もった雪も巻き上げられホワイトアウト状態です。
「車ぶつかっている。」
「この先の道路が見えない。ようやく信号が見えました」
ヘッドライトの明かりで対向車との距離がやっとわかる程度です。
今回の寒波の特徴は、この強い風に加え、急激に積雪が増える事です。
富山市は、すっかり北陸の雪景色でした。駐車中の車や街路樹には一夜で厚い雪が積もり、道路標識も判別がつきません。
25日は積雪が無かった福井県小浜市では、26日、一気に30cm近くの雪が積もりました。
「ここまで降るとは思わなかった。びっくりしています。きょうは、日曜日だからいいが、あす月曜日はどうなるかなぁと。会社にちゃんと行けるかどうか心配なのは。」
雪は25日の午後から北陸や東北で雪が強まり26日は、各地で積雪が急増しました。そして、西日本では、日本海で風と風がぶつかって積乱雲が発達。鳥取では24時間で70cm以上降った所がありました。
▽スリップ事故発生・・・“緊急出動”に密着
にわかに大雪に見舞われた鳥取県鳥取市。番組では、JAFの緊急出動に密着しました。
(佐々木一真アナウンサー)
「いま出動要請が出ました。きのうから降り続いた大雪の影響で、スリップ事故が起きたということです。これから隊員の方が現場に向かいます」
起きたのは、複数の車を巻き込んだスリップ事故。数台の車が車線を塞いでいる状態だと言います。
「警察車両が止まっています。その前に車が完全に進行方向と逆の方に止まっています。車の左後ろ大きく損傷していますね」
乗用車3台が絡んだ衝突事故。ケガなどはなかったものの、車はバンパーからタイヤ部分が大きく破損し、走れない状態です。
「最初こっち側から来た車両が180度回転して、ちょうど逆走しているような形になって、私がその車に正面衝突みたいな形で突っ込んだ。さらに後ろから来た車にぶつかって3台が接触した。」
事故が起きたのは、凍結しやすいと言われる橋の上。
(JAF隊員)
「橋の上は凍結するので滑りやすくなります。大変危険なので気を付けて走って頂きたいです」
山間の地域では、こんな状態にも・・・
(斎藤尚ディレクター)
「米子市淀江町の道です。一面、竹が雪の重さで倒れかかっています。完全に道路を塞いでいます、これは凄いです」
こうした垂れ下がった木々は、通行の支障になるばかりか電線にのしかかり、時には停電の原因にもなるのです。
(佐々木一真アナウンサー)
「この辺り停電しているという情報があったんですけども、確かにこの辺りのお店、電気が消えていますね」
一時10戸ほどが停電していた、この地域。80年以上続く、飲食店にお邪魔すると・・・
(門脇茶屋 門脇秀樹さん)
「(午後)1時20分ごろだったかな、停電になったのは。で、一時ぱっとつきかけたけど、またすとんと止まった」
店の奥に案内して頂くと、暗がりのなか、明かりは、バッテリーで稼働する証明器具1つのみ。事務仕事をするにも手元が暗く、作業も進みません。
「一番いけんのが電話機だね」
Q. 結構使っているんですか?固定電話は
「うん、固定電話ね」
店舗と自宅が離れている門脇さんは、停電が復旧しないと家に帰ることもできず、ただ待つだけだと言います。
こちらのお宅では、炬燵に湯たんぽを入れて、暖を取っていました。
(門脇清恵さん)
「一番(困るの)は暖房ですね、なにせ高齢ですから寒いと困るんです。こんなところですから1年に1回くらいは、この冬場の時期は停電があるのは覚悟しているんですけどね」
この地区の停電は現在、一部続いていますが、雪は今後も降り続き、さらに注意が必要です。
12月26日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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