「あたたかい布団をかけてあげたい」発見待つ家族・・・知床観光船事故で死者11人(2022年4月25日)

「あたたかい布団をかけてあげたい」発見待つ家族・・・知床観光船事故で死者11人(2022年4月25日)

「あたたかい布団をかけてあげたい」発見待つ家族・・・知床観光船事故で死者11人(2022年4月25日)

北海道の知床半島沖で、乗客乗員26人が乗った観光船が消息を絶った事故から3日目。

新たに3歳の女の子が見つかり、これまでに11人の死亡が確認されています。10人は知床岬近くの海上や波打ち際、岩場に打ち上げられた状態で見つかりました。救助要請をした場所とされるカシュニの滝から14キロほど北に行った所です。東京から来た3歳の女の子は、知床岬灯台から東に14.5キロ離れた海上で見つかりました。

家族の面会などで3人の身元が確認されました。香川県丸亀市在住の河口洋介さん(40)、千葉県松戸市在住のぬで島優さん(34)、東京都葛飾区在住の加藤七菜子さん(3)です。海上保安庁や自衛隊は、捜索範囲を徐々に広げていくとしています。
捜索に参加した人:「油も浮いてないし、海がもっと穏やかになると、油を発見できるかもしれないが、少し波があるから、油が浮いてきてもわからない。見つけたいなと思ってるんだけど、なかなか」
  
現地には亡くなった人や、行方不明になっている人の関係者が集まってきています。乗客名簿によりますと、観光船『KAZU1』に乗っていたのは、3歳~70代の人たちです。北海道をはじめ、東京都や兵庫県、大阪府、福岡県など、全国から来ていました。

行方不明となっている鈴木智也さん(22)とその彼女(21)。鈴木さんの父親は、こう話します。
行方不明の鈴木智也さんの父親:「彼女にも黙って、サプライズを兼ねて誕生日お祝いしようと。クルーズの観光船に乗せてと、考えてきたときに、今回、こういう事故にあった。23日、彼女の誕生日だった。『お誕生日おめでとう』と言ったきり、『ここから船に乗るんだ』の動画を最後に、消息、連絡が取れない。一日でも早く捜索して見つけて、あたたかい布団を早くかけてあげたい。本当に悔しい」

近畿地方在住の男性も、家族と連絡が取れていません。
近畿地方の男性:「23日の深夜回ったぐらいに、北海道の警察から電話があった。『乗船者名簿に私の家族が載っている』と。(Q.報告を聞いたときは)ショックです。実感がなかったと思う。会社から連絡がない。説明責任は果たしてほしいとは思う。会社からの対応は、あまりいいものは感じなかったので、そこはしっかりしてもらいたい」

※「ぬで」は「木へん」に「勝」勝は上の点が「八」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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