【ウクライナ侵攻】ロシア軍「南部の完全制圧めざす」第2段階目標
ロシア軍が攻勢を強めているウクライナの東部などで被害が広がっています。ロシア軍はさらに、軍事作戦の第2段階の新たな目標として南部の完全制圧をめざすと発表しました。
ロシア国防省は22日、ウクライナ軍の13の施設を高精度ミサイルで攻撃したほか、北東部にある第二の都市ハルキウなどで無人航空機を破壊したなどと発表しました。
ロイター通信によると、ハルキウ市内では集合住宅や結婚式場などが攻撃されたほか、郊外ではミサイルの攻撃により1人が死亡したということです。
マリウポリでウクライナ側の兵士や多くの市民らがとどまっているとみられる製鉄所について、ロシア国防省の報道官は、「確実に敷地内で封鎖されている」と発表しました。
こうした中、ロシア軍の高官は、軍事作戦の第2段階の目標として新たな方針を発表しました。
東部地域に加えて南部も完全に制圧し、すでに実効支配しているクリミアと東部の一体化をめざすということです。
これについて、アメリカ国防総省のカービー報道官は、ロシア軍が東部や南部に追加の部隊の投入を続けていると分析。「プーチン大統領は侵攻をやめるつもりがない」と批判しました。
こうした中、国連のグテーレス事務総長が、26日にロシアによるウクライナ侵攻後初めて、モスクワを訪問し、プーチン大統領と会談することになりました。
事務総長がめざす人道目的の停戦合意などについて、協議するものとみられます。
(2022年4月23日放送)
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