亀岡暴走事故から10年 娘を亡くした父親が娘の名を付した防犯カメラを設置した想い(2022年4月22日)

亀岡暴走事故から10年 娘を亡くした父親が娘の名を付した防犯カメラを設置した想い(2022年4月22日)

亀岡暴走事故から10年 娘を亡くした父親が娘の名を付した防犯カメラを設置した想い(2022年4月22日)

京都府亀岡市で無免許の少年が運転した車が暴走して3人が死亡した事故から、今年4月23日で10年です。今年新たに現場近くに遺族が防犯カメラを設置。その想いを聞きました。

 京都府亀岡市、この春、市内の通学路に1台の防犯カメラが設置されました。設置したのは中江美則さん(58)。10年前、この場所の近くで当時26歳だった娘を亡くしました。

 (中江美則さん)
 「無念の死でここで命を奪われたことから始まって、ここはまだ小学校の通学路になっていますので、いろんな思いがやはりありまして」

 2012年の4月23日、無免許の少年(当時18)が居眠りしながらハンドルを握っていた車は、猛スピードの凶器と化します。集団登校をしていた児童らの列に突っ込み、児童2人が死亡。さらに長女の登校に付き添っていた松村幸姫さん(当時26)も犠牲になりました。幸姫さんは当時妊娠7か月でしたが、お腹の中の赤ちゃんも助かりませんでした。

 (中江美則さん)
 「数字の上で10年と言われると、長いように思うんですけれど、自分の中でこれが区切りでもないし」

 あまりにも理不尽な死を無駄にしないために。これまでも中江さんは悪質運転の厳罰化などを訴える活動を続けてきましたが、事件・事故を抑止するためや、万が一それらが起きてしまっても映像を記録しておくために、防犯カメラの重要性を感じてきたといいます。自費で購入したカメラには幸姫さんの名前を記したステッカーが付けられています。

 (中江美則さん)
 「いろんな所に防犯カメラはあります。でもここまでの思いで、事件事故を防ぎたいという思いの防犯カメラはこれしかないのかなって僕は思っていますし。一番起きてほしくない事件事故、それを幸姫の目で見守ってあげるという気持ちです」

 防犯カメラは、4月23日の追悼法要後に市に寄贈され、通学路を見守り続けるということです。

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