【首都近郊ボロジャンカ】住民が過酷な環境で…地雷撤去も終わらず
ウクライナの首都・キーウ近郊の「ボロジャンカ」は、ブチャよりもさらに多くの方が亡くなったとされています。地雷の撤去も終わらず、キーウ周辺でも爆撃が続く中、住民は将来への確かな道筋が見えないまま生活再建に向けて歩き出したばかりです。現地から古谷朋大記者の報告です。
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ある黒焦げの集合住宅、ぽっかり空いた空間にも建物がありましたが、ロシア軍の空爆により真ん中の部分がごっそりと崩落し、41人が死亡しました。建物の基礎部分を見ると空間があり、シェルターになっていたということです。当時多くの住民が避難していましたが、生き埋めになってしまいました。
そして2軒隣の集合住宅も同じように真ん中の部分が崩落しているほか、周辺で被害を受けていない建物を探すのが難しいくらいです。
これまで私は虐殺があったとされるブチャや首都攻防の最前線だったイルピンなどキーウ近郊の町を取材してきましたが、建物の被害だけで見るとそれを上回るという印象です。
――今住民の方はどう暮らしている?
先ほど近くに住んでいる住民の方に話を聞くことができました。
ボロジャンカ市民「ロシア軍の車両を携帯で撮影していた若者がいきなり銃撃された」
今の気温は5度。4月中旬以降もこちらは雪が降る日があるなど寒い日が続いています。電気やガスは数日前に復旧したばかりということです。住民の皆さんは過酷な環境で暮らしています。そしてこのすぐそばにも立ち入り禁止エリアがありますが、地雷の撤去もまだ終わっていません。
時折、キーウ周辺でも爆撃が続く中、住民の皆さんは将来への確かな道筋が見えないまま生活再建に向けて歩き出したばかりという状況です。
(2022年4月21日放送「news every.」より)
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