コロナの点滴治療「以前より効果の切れ味少ない」医療現場が変異ウイルスに警戒強める(2022年4月21日)

コロナの点滴治療「以前より効果の切れ味少ない」医療現場が変異ウイルスに警戒強める(2022年4月21日)

コロナの点滴治療「以前より効果の切れ味少ない」医療現場が変異ウイルスに警戒強める(2022年4月21日)

新型コロナウイルスをめぐっては、オミクロン株の「BA.2」への置き換わりが進み、「BA.2」よりさらに感染力が強いとされる「XE」系統も国内で確認されました。コロナ治療の現場に変化はあるのでしょうか。

 神戸市須磨区の高橋病院。新型コロナウイルスの発熱外来や入院治療のほか、駐車場に仮設テントを建て、55歳以上の人や基礎疾患がある人などを対象に、コロナの点滴治療を行っています。

 取材した日、最初に訪れたのは70代の女性。すでにワクチンを3回接種していますが、新型コロナウイルスに感染しました。

 中和抗体薬「ゼビュディ(ソトロビマブ)」を点滴していきます。点滴にかかる時間は30分、その間、看護師は異常がないかこまめに様子を伺います。

 ワクチンを2回接種済みで新型コロナウイルスに感染した50代の男性は高熱があり、喫煙の習慣もあることから、ゼビュディを投与することになりました。

 高橋病院ではテントでの治療を始めた当初、抗体カクテル薬「ロナプリーブ」を使用していましたが、オミクロン株への置き換わりを受けて今年1月から使用する薬をゼビュディに切り替えました。

 去年8月からこれまでに500人以上に治療を行いましたが、高橋玲比古理事長は最近“ある変化”を感じているといいます。

 (高橋病院 高橋玲比古理事長)
 「以前ほど(効果の)切れ味が少ないのではないかという印象は持っています」

 効き目の違い。その理由として考えられるのが…。

 (高橋病院 高橋玲比古理事長)
 「ウイルスの変異が関係してきているのではないかと個人的には思います」

 神戸市では感染者の半数以上がオミクロン株の「BA.2」に感染している疑いがあるといいます。一方、感染者の多くが「BA.2」となったアメリカでは、“ゼビュディの効果が期待できない”として薬の緊急使用許可が停止となっています。

 国内では4月、「BA.2」よりさらに感染力が強いとされるオミクロン株の「XE」系統が初めて確認されました。こうした状況にこの病院ではさらに警戒を強めています。

 (高橋病院 高橋玲比古理事長)
 「感染者の爆発的な増加は考えておかないといけないと思いますので。医療がどこまで対応できるのかという懸念はございます。スタッフの感染も出るくらい、感染がまん延していますので、非常に苦しいなかで戦っています。医療を悪くさせない方向で努めていけるように(国などにも)ご支援いただきたいと思っております」

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