絶滅危惧“シラコバト”を救え 実態調査で1羽発見(2021年12月25日)
国の天然記念物に指定されている「シラコバト」の生息数が激減しています。実態を把握するため埼玉県が今月から調査を開始しました。
埼玉県の県民の鳥としても親しまれている「シラコバト」は県の東部を中心に生息するハトの一種で、白っぽい体の色や首の後ろの模様が特徴です。
県によりますと、将軍がタカ狩りをする際の獲物として江戸時代に海外から日本に持ち込まれたとみられています。
調査員・小峯昇さん:「県全体でももちろん減っているし、私が担当するエリアでもだいぶ減っていますね。野生絶滅という形で動物園にはいるんだけれども、自然界ではいなくなってしまう可能性はないことはない」
過去には1万羽以上いたと言われていますが、昨年度、県内で野生で確認されたのは29羽でした。
開発によるすみかの消滅や餌(えさ)を採る場所として重要な家畜の飼育小屋が減ったことなども影響したとみられています。
今月から埼玉県では実態調査を始めました。
県は、調査結果をもとに数が減った原因を解明して、絶滅の危機から救いたいとしています。
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