ロシア軍 学校を占拠し軍事基地に、略奪の形跡 黒板には謝罪文も「大人が犯した過ちを繰り返さないで」
JNNの取材団は、ウクライナの首都キーウ近郊にありロシア軍が軍事拠点にしていたとされる村に取材に入りました。村に1つしかない学校は軍事基地に変えられていました。
記者
「ロシア軍の軍用車両が破壊された形で留め置かれていて、ウクライナ軍が撤去する作業にあたっています」
JNNの取材団が入ったのはキーウ近郊の村、カチュジャンカで、ロシア軍は侵攻後、先月下旬までこの村を拠点にブチャなどへの攻撃を指揮していたとみられています。
基地にされていたのはこの建物、村に1つしかない学校です。
記者
「この学校は小学校、中学校、高校とあらゆる年代の子ども達の学校が1つになっている校舎なんですが、こうした校舎の窓の所にも、ロシア軍がいた際には土のうが積み、中が見えないようになっていたということでした」
校庭には戦車や軍用車両を停めるための大きな穴が掘られていました。
この学校に通うアルテムくん(10)
「校庭でサッカーしたり、スポーツの授業で走り回ったりしていた。(Q.今はできなくなってしまったが、どういう気持ちですか)悲しい」
ロシア兵が撤退したあとの教室はごみであふれていて、パソコンやモニター、プロジェクターなど高価な物は全てなくなっていたということです。
一方で、黒板には一部のロシア兵が書いたとみられる子どもたちへの謝罪文が残されていて、そこには「学校を占拠したことを謝罪します。平和をもたらす人になり、大人が犯した過ちを繰り返さないで下さい」と書かれていました。
(16日01:57)
コメントを書く