【皇室アーカイブ】1993年東京サミット宮中晩餐会 雅子さま 皇族としての“外交デビュー”
皇室ご一家の懐かしい映像を、TBSの映像ライブラリーよりお届けする「皇室アーカイブ」。今回は1993年、東京サミット参加の各国首脳を招いた宮中晩餐会の様子をお届けします。
1993年7月8日。第19回先進国首脳会議(東京サミット)2日目の夜、サミット参加国の首脳らを招いた上皇さま(天皇陛下・当時)主催の晩さん会が皇居・豊明殿で開かれました。皇居の南車寄で各国の首脳らを出迎えたのは天皇陛下(皇太子・当時)と雅子さまです。
ご成婚から1か月が経ったこの日、皇族としての“外交デビュー”となった雅子さまは黄緑色で上半身には白と薄いピンクのレースをあしらったドレス姿。語学が堪能な雅子さまは通訳を介さずに各国の首脳たちを温かく迎えられました。
フランス・ミッテラン大統領(当時)、ロシア・エリツィン大統領(当時)とナイーナ夫人、ドイツ・コール首相(当時)、イギリス・メージャー首相(当時)、アメリカ・クリントン大統領(当時)とヒラリー夫人、カナダ・キャンベル首相(当時)が次々と到着し、天皇皇后両陛下と握手を交わし挨拶されました。
皇居に入られた首脳達は「春秋の間」へ。それぞれ着席して、宮内庁楽部による雅楽を鑑賞されました。鑑賞後は春秋の間内で、ドリンクを片手に立ったまま歓談をされます。雅子さまが天皇陛下と離れ、別々に首脳らとお話されるシーンもありました。
その後、首脳らは「松風の間」へ。この部屋では上皇ご夫妻が各国首脳らと挨拶と記念撮影をされました。前列のイスには夫人方が座り、中央の席には上皇后さまが。上皇后さまは左右に座ったアメリカのヒラリー夫人やロシアのナイーナ夫人と談笑されていました。
晩さん会が行われる宴会場の豊明殿。ミッテラン氏を先頭に各国首脳たちが会場入りしました。雅子さまはクリントン氏とエリツィン氏の間に座られました。雅子さまが通訳を介さずロシア語で歓談され、エリツィン氏が笑顔で返される場面も。
デハーネ氏と美智子さま、ヒラリー夫人と上皇さま、秋篠宮さまとコール氏、紀子さまとクリントン氏、それぞれ隣合って会話を楽しまれている様子でした。
晩さん会終了後、「南車寄」でお見送りをされたのは上皇ご夫妻。首脳たちは名残惜しそうに皇居を後にしました。
(13日21:00)
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