【独自】“ブチャより犠牲者多い街”の惨状・・・町長代行「広島や長崎のようだ」(2022年4月13日)
ロシア軍が撤退した、ウクライナの首都キーウ近郊の街・ボロディアンカ町長代行のエルコ・ゲオルギー氏。日本のメディアに応えるのは、初めてのことです。
■ボロディアンカに「軍隊や軍事施設ない」
エルコ・ゲオルギー町長代行:「ロシア軍が街を通過する時、すべての行政施設や店舗、薬局が破壊され、地下室に避難できなかったマンションの住民に対しても、発砲した。動くものは、何でも攻撃してきました」「がれきの下から29人の遺体が発見された。被害が非常に大きいので、全体像の把握には、あと10日ぐらいかかる」
ゲオルギー氏が見せてくれた動画には、何階建てのどんな建物があったのか、全く想像できないほど、崩れ去ったがれきの山が映っていました。
街の中心を走る「中央通り」の様子だといいます。
エルコ・ゲオルギー町長代行:「ボロディアンカの中央通りに位置する、8つのマンションが完全に破壊されました。5階建てや9階建てのマンションに、軍人がいるはずがない。ボロディアンカには、軍隊や軍事施設はないんです」
それが、ロシア軍の攻撃によって一変。崩壊したマンションの下敷きになった人が多く、被害の全容はまだ分からないといいます。
救助に当たった人:「がれきの下に閉じ込めれらた人々の最終的な人数が、まだ想像できないです。攻撃中に、この建物のがれきに閉じ込められた人から連絡があった」
■日本へメッセージ「広島や長崎のようだ」
首都周辺のキーウ州では、ボロディアンカを含め、多くの残虐行為が確認されたブチャなど、これまでに1200人以上の犠牲者が出ています。
11日には、リトアニアの首相がボロディアンカを視察。旧ソ連に占領されていたバルト三国の一つです。
街を代表して、ゲオルギー氏もこの視察に加わりました。
ゲオルギー氏は、私たち日本人に対し、ボロディアンカの惨状を、こんな言葉で発信しました。
エルコ・ゲオルギー町長代行:「数十年かけて作り上げたすべてのものを、1週間で破壊するのは野蛮な行為。この街に侵攻があってからの状況は、“広島”や“長崎”の状況を見た時と同じような、痛々しい気持ちです」
(「グッド!モーニング」2022年4月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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