北京五輪 日本も“外交的ボイコット”背景に安倍元総理? 中国の反応は・・・(2021年12月24日)

北京五輪 日本も“外交的ボイコット”背景に安倍元総理? 中国の反応は・・・(2021年12月24日)

北京五輪 日本も“外交的ボイコット”背景に安倍元総理? 中国の反応は・・・(2021年12月24日)

 北京オリンピックへの外交的ボイコットを表明する国が相次ぐなか、日本政府も政府関係者の派遣を見送ると明らかにしました。事実上の“外交的ボイコット”に中国の反応です。

 立憲民主党・白眞勲参院議員:「岸田総理は北京オリンピック、行きたい気持ちありますか?」

 岸田総理大臣:「私自身は参加することは予定はしておりません」

 そう話していた岸田総理大臣。

 北京オリンピックに大会組織委員会の橋本聖子会長と日本オリンピック委員会の山下泰裕会長、パラリンピックには日本パラリンピック委員会の森和之会長を派遣することを正式に決めました。

 中国は東京オリンピックに「閣僚級」の国家体育総局長を派遣しましたが、日本は閣僚など政府関係者の派遣を見送りました。事実上の外交的ボイコットです。

 松野官房長官:「総合的に勘案して自ら判断を行ったものであります」

 政府関係者の派遣見送りの理由について具体的に明言しませんでしたが、背景にあるとみられるのが中国の人権問題です。

 米・ホワイトハウス、サキ報道官:「バイデン政権は北京オリンピック・パラリンピックに政府関係者を派遣しません。中国の新疆ウイグル自治区で大量虐殺や人道に対する犯罪が行われているからです」

 これまでに外交的ボイコットを表明したのは6カ国。日本も足並みをそろえる形となりました。

 この問題を巡っては、与党内から早く態度表明すべきだとの意見が続出。23日、安倍元総理は「厳しいメッセージを出すべきだ」などの考え方を岸田総理に伝えていました。

 政府関係者:「与党から日に日に『早く態度表明しろ』・・・という声が大きくなっていた。中国に人権の面で改善を促してきたけど向こうの対応に変化はない」

 アメリカでは23日、新疆ウイグル自治区で強制労働によって生産されたとみられる製品などの輸入を全面的に禁じる法案が成立。

 圧力を強める一方、同じ日にロシアのプーチン大統領は外交的ボイコットは「間違いだ」と批判しました。

 中国外務省は新疆ウイグル自治区での強制労働や大虐殺は「悪辣(あくらつ)な嘘だ」と否定しています。

 日本が政府関係者の派遣を見送ったことについて、中国はどのように受け止めているのでしょうか。中国から報告です。

 (千々岩森生記者報告)
 日本時間24日午後4時に始まった中国外務省の会見で早速、質問が出ました。

 「日本のオリンピック組織委員会の関係者と選手たちが北京大会に参加することを中国は歓迎したい」と前向きな表現となっています。

 中国外務省の報道官ですが、「日本のオリンピック組織委員会の関係者及び日本のオリンピック選手らが中国を訪れ、大会に参加することを中国は歓迎したい」と述べました。

 また、「日本と中国が互いにオリンピック開催を支持し、スポーツを政治問題化しないという約束を実行するよう促す」としています。

 実は日本側ですが、中国に駐在する日本の垂大使が今月中旬から日本に戻っています。

 中国側の生の情報や分析に直に触れたうえでの、今回の日本政府の判断ということだと思います。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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