マリウポリで情報戦も激化 SNSに「弾薬が尽き・・・最後の戦い」 市当局は即座に否定(2022年4月12日)
激戦地・マリウポリを守るウクライナ軍のSNSに「弾薬が尽き、きょうが最後の戦いになる」という投稿がありました。しかし、ウクライナ側は「ハッキングされた」と即座に否定し、情報戦も激しさを増しています。
■ゼレンスキー大統領「何万人もの死者が」
ロシア軍の激しい攻撃で、廃墟と化したウクライナ南東部のマリウポリ。ドローンの空撮映像には、守る建物さえ見当たらないほどです。
ゼレンスキー大統領は11日、韓国の国会でオンライン形式で演説し、マリウポリの窮状を訴えました。
ゼレンスキー大統領:「マリウポリは破壊され、何万人もの死者が出ています。にもかかわらず、ロシアは攻撃をやめようとしていません」
人口およそ40万人のマリウポリで、数万人が命を落としたというのです。
■“遺書”のような投稿・・・市当局は即座否定
このビデオ演説の数時間前、マリウポリを守るウクライナ部隊のSNSが更新され、戦況の厳しさをこう訴えました。
マリウポリの部隊:「弾薬が尽きつつあり、きょうがおそらく最後の戦いになる。白兵戦に突入し、ある者は死に、ある者は捕虜となる。親愛なるウクライナの人々へ。我々部隊のことを悪く言わないで下さい。優しい言葉で褒めて下さい。可能なこと、不可能なこと、すべて最善を尽くしてやりました。私たちは、永遠に忠実だからです」
“最後の戦い”になると覚悟を決めた、あたかも遺書のような投稿でした。しかし、マリウポリ市当局は即座に否定しました。
マリウポリ市長補佐官:「部隊のSNSがハッキングされ、偽の投稿がなされたのだ」
ただ、その後、部隊のSNSは更新されておらず、事の真偽は確認できていません。
■オーストリア首相と会談「特段の反応なし」
鍵を握るのは、いまだロシア国内で高い支持率を維持する、プーチン大統領の出方です。
日本時間の11日夜、オーストリアのネハンマー首相がモスクワを訪問し、プーチン大統領と会談しました。
しかし、会談の雰囲気は友好的とはいえず、ネハンマー首相が、ロシアの戦争犯罪の疑いについて議論しても、ゼレンスキー大統領との直接会談を勧めても、プーチン大統領から「特段の反応はなかった」といいます。
(「グッド!モーニング」2022年4月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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