『ただ逃げた人になりたくない』ウクライナ避難民の親子3人…大阪へ到着し安堵の様子(2022年4月7日)
4月7日の午後、ウクライナから避難してきた親子3人が大阪に到着しました。3人は「ウクライナ避難民を日本に迎える会」のサポートで大阪のホテルに滞在しています。3人はウクライナのオデーサを出たあと、ルーマニアやトルコを経由して、7日の午後4時過ぎに大阪のホテルに到着しました。親子が語ったこととは。
4月6日の夜、羽田空港の到着出口から満面の笑顔で現れたのは、ウクライナ・オデーサからの避難民、ナタリャ・オレイニクさん(49)ら親子です。
3月1日ごろにオデーサを出発したオレイニクさん一家。モルドバに向かい、見知らぬお年寄りの女性が一家を2泊、泊めてくれたといいます。その後、ルーマニアへ移動し、トルコのイスタンブールを経由して日本に到着しました。
(ナタリャ・オレイニクさん)
「ルーマニアまで行き山道もありましたが、車は大丈夫でした。日本車だから。私たちはただ逃げた人になりたくない。日本人に役立てる人になれるよう頑張ります。本当に心から感謝します、これからよろしくお願いします」
オレイニクさんらの来日をバックアップしたのが、大阪の支援団体「ウクライナ避難民を日本に迎える会」です。渡航費の援助をするだけではなく、日本での生活についてもサポートするといいます。
会では避難民にホテルの部屋を無償で貸し出し、1日3回の食事やスマートフォンを提供するほか、仕事の斡旋や日本語学習の支援なども行う予定です。
この会の立ち上げメンバーの1人である砂田直成さん(62)は、大阪の建設グループのトップで、自らのポケットマネーも使って避難民支援に乗り出しました。
(ウクライナ避難民を日本に迎える会 砂田直成副会長)
「私は元自衛隊の特殊部隊『第1空挺団』出身ですので。ケニアに行ったときにクーデターとか経験しているんですね。実際に(戦争が)来た時の大変さが分かっているんですよ。(だからこそ)顔の見える国際貢献をしないと」
そして4月7日の朝、オレイニクさん一家は東京都内のホテルを出発。日本の自動改札機に戸惑う様子も見られました。
(ナタリャ・オレイニクさん)
「よく眠れました。お風呂が最高でした」
そして7日の午後3時すぎ、オレイニクさん一家は新幹線で大阪に到着しました。
(ナタリャ・オレイニクさん)
「息子や娘と一緒に来日できて、とても幸せです」
滞在するホテルのスタッフからあたたかい歓迎を受けたオレイニクさん一家。日本のスナック菓子を受け取って、表情が固かった娘のダリーナさんの顔も少しほころびます。
(ナタリャ・オレイニクさん)
「(Q日本にいる間、どんな料理を食べたいですか?)スープ」
(息子のマキシム・オレイニクさん)
「ラーメン。(Qどんな夢を持っていますか?)普通の生活がしたい。戦争はもうこりごりだ」
日本滞在中のサポートを担う「ウクライナ避難民を日本に迎える会」の小野元裕会長は、オレイニクさん一家の到着について次のように話しました。
(ウクライナ避難民を日本に迎える会 小野元裕会長)
「非常にホッとしました。きょうは3人を迎えましたけど、これを契機としてどんどん避難民を迎えたいと思います」
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