神奈川「ブロック割」参加 東京除外で“恨み節”・・・旅行会社に電話殺到 毎日1000件超(2022年4月7日)

神奈川「ブロック割」参加 東京除外で“恨み節”・・・旅行会社に電話殺到 毎日1000件超(2022年4月7日)

神奈川「ブロック割」参加 東京除外で“恨み節”・・・旅行会社に電話殺到 毎日1000件超(2022年4月7日)

 「GoToイベント」改め「イベントワクワク割」。政府が3回目のワクチン接種を加速させるために、新たな経済対策を検討しています。

■「ワク」チンとかけ・・・“3回目”促進も

 30代男性:「ワクワクイベント割?そうですね・・・。楽しい気持ちになれるし、イメージしやすい言葉なんじゃないですか」

 20代女性:「何か、子ども向けだなって感じです」

 そのネーミングに、街の人から驚きと、戸惑いの声が上がったのは6日、政府が検討していることを明らかにした、新たな経済対策「イベントワクワク割」です。

 3回目のワクチン接種が済んだ人を対象に、コンサートやスポーツの観戦などのイベントが割引されるという取り組みです。

 ワクチンの「ワク」とかけたネーミングとみられ、3回目接種の促進とイベント事業の需要を喚起する狙いがあります。

■「ブロック割」最大7000円の割引

 一方、「GoToトラベル」再開に先駆けて実施されている、都道府県が行う地元限定の旅行割引支援策「県民割」。その対象範囲が、一部地域で今月から地域ブロックに拡大しました。

 6つの地域ブロックのうち、例えば関東ブロックでは、群馬、茨城、埼玉、千葉、山梨、神奈川の6県の在住者で、3回目のワクチン接種を済ませた人などは、ブロック内の県への旅行でも、1人1泊あたり最大7000円の割引を受けられます。

■東京は・・・小池知事「慎重に判断」

 一方、東京都は、他県はおろか、都内での宿泊割引も再開されていません。

 小池百合子都知事:「『もっとTokyo』という(都民割)を定めさせて頂きました。ただこれを今、中断をしているところであります。専門家の意見を聞きながら、慎重に判断していきたい」

■“東京除外”に・・・都民「ひどい」

 6日から、県民割を開始し、同時にブロック割も適用となった神奈川県。観光地・箱根では、早速、旅行客から歓迎する声が上がりました。

 旅行者:「7000円は、すごくでかいよ」「2人で1万4000円だもんね」「意外と近場は、あまり来ないじゃないですか」

 一方、こちらのカップルは、東京都民の男性だけ、割引適用の対象から外されることになります。

 東京都民:「いや、ひどいもんですね。なんで、他の県はやっているのに、東京はないんだろう」
 神奈川県民:「一人だけ割引になっても、一人が割引されなかったら、ちょっと選ぶ(宿も)違ってくるかな」

■箱根の旅館 1時間で7件予約

 すべての部屋で、源泉かけ流しの露天風呂が付く、箱根湯本のリゾート旅館。県民割のスタートに胸を躍らせているかと思いきや・・・。

 箱根藍瑠・渡辺健支配人:「(Q.旅館として期待するところもありますか?)前回、神奈川県民割が行われていた際に、予算に対して大体3割に満たない程度の利用状況ではございました。この支援があるからといって、多くのご予約を頂けるのかなと、半信半疑な部分はございます」

 前回、県民割が実施された際には、告知の不足などもあってか、予約は伸び悩んだといいます。

 この後、正午から、県民割の販売が開始されるのを前に、期待と不安が入り混じります。

 まもなく正午になります。あと2分ほどで、県民割の予約がスタートします。旅館のスタッフの皆さんは、対応の準備を行っています。

 販売開始から、わずか1時間で7件の予約が入り、胸をなでおろします。

 渡辺健支配人:「これだけ反応が出ていますので、さらに、こういった企画をお客様に認知して頂いて、期間内に多くのお客様が来て頂けると、より良いのかなと思います」

■旅行会社に電話殺到 都民から“恨み節”

 予約の電話が殺到しているのは、旅行会社も同じです。

 コールセンターの担当者:「きょうは、ずっと電話が止まらなくて、問い合わせと予約でいっぱいでした。75件くらい電話取ってます、きょう」

 こちらの旅行会社のコールセンターには、4月に入ってから毎日1000件以上の予約などの電話が殺到していて、普段よりも人数を増やして対応しています。

 こうした問い合わせのなかには、県民割もブロック割も適用されない都民からの“恨み節”のような訴えもあるといいます。

 読売旅行・坂元隆社長:「都民割、どうなっているの?という問い合わせが多いですよね。東京都に住んでいる方は、同じ首都圏なのに、なんでうちはまだなの?という感じは、あるのかもしれません」

■旅行会社も“東京適用”心待ち

 「都民割」のスタートや「ブロック割」の適用を心待ちにしているのは、旅行会社側も同じだといいます。

 読売旅行・坂元隆社長:「前のGoToキャンペーンの時にですね、(遅れて)東京都が対象になってから、ガンと爆発的に受注が伸びた経緯があります。都民割が始まって、東京からのブロック割が適用されるようになると、だいぶ状況は変わってくるのではないかと。若干、期待を込めて思っています」

(「グッド!モーニング」2022年4月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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