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「2発目来るぞ!」CNN記者が間一髪・・・緊迫の瞬間 住民明かした“処刑”の恐怖(2022年4月5日)
ゼレンスキー大統領はブチャよりも被害者が出ている街がある可能性を示唆しています。一方でウクライナ各地での戦闘は、やむ気配がありません。ミコライウ近郊で取材をしていたCNNクルーのわずか150メートル先に砲弾が次々と着弾。その一部始終をカメラが捉えていました。
CNN、ベン・ウィダマン記者:「このエリアは上空を味方の砲弾、敵の砲弾が飛び交うような場所です。この先の街の奪い合いがロシアとウクライナの間で激しくなっています」
ウクライナ最大の港湾都市オデーサに近いミコライウ。CNNのベン・ウィダマン記者は「落ち着いて」状況を説明していますが、長くは続きませんでした。
CNN、ベン・ウィダマン記者:「こっちだジョン!カメラは回し続けろ!あそこが見えるか?」
クルー:「地面をハグしている(伏せている)」
CNN、ベン・ウィダマン記者:「気を付けろ!2発目が来るぞ!」
2発目が来る・・・。予感は的中しました。
ナレーション:「ジョン・トニゴーイはカメラを回し続けます」
CNN、ベン・ウィダマン記者:「「ロシア側にウクライナ側が砲撃した『お礼』に2発の砲撃弾を撃ち返してきました。かなり近い所に落ちました」
ロシア軍によるとみられる2発の砲撃。この場所は映像を見る限り一面の平原で軍事施設などはないようです。
逆に言えば「隠れる場所」はありません。
通訳:「彼らは『ここを離れろ!走れ!』と言ってます」
30秒後、取材チームは車に到着。しかし、1台は攻撃で壊れたようです。
ナレーション:「まごまごしている暇はない」
想像を絶する戦場での取材。しかし、これに勝る「恐怖」を体験しているのが、ウクライナの住民です。
4日、ゼレンスキー大統領が訪れたのはロシア軍が制圧したもののウクライナ軍が奪還したキーウ近郊のブチャ。原形をとどめぬ奇妙な静寂に包まれた「街」を大統領は複雑な表情で見つめます。ここで起きたとされる「惨劇」。
ロシア軍の侵攻で、ブチャでは300人以上の住民が殺害されたといいます。
人権侵害の告発を行う国際NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」も4日、現地に入りました。
ヒューマン・ライツ・ウォッチの担当者:「ここに遺体があったのですが、どのように殺されたのかどこで殺されたのか物的証拠を探そうとしています」
ヒューマン・ライツ・ウォッチはキーウ州などの複数の住民から聞き取りを実施。
例えば先月4日、ロシア軍はブチャで5人の男性を拘束。そのうち1人を有無を言わせず処刑にしたといいます。
「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」のホームページから:「目撃者によれば、兵士たちは男性らに道路脇でひざまずくよう強制し、彼らのTシャツを頭にかぶせ、1人の男性の後頭部に発砲した」
こうした事例が多発した可能性のあるブチャ。それでも、視察に訪れた大統領には感謝の声が・・・。
大統領は現地で「報道や映像の重要性」をこう訴えました。
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「プレスの方、ジャーナリストたち、あなたたちがここにいることは最も重要なことです。ここで何が起きていたのか、ロシア連邦が平和なウクライナで何をしていたのかぜひとも世界に示してほしいのです。これは戦争犯罪であり、ジェノサイド(大量虐殺)として世界に認識されるでしょう」
ゼレンスキー大統領はこの後、民間人の死傷者数について「ブチャよりも多い都市があるかもしれない」と警告しました。
ロイター通信は首都キーウの市長が南東部マリウポリで5000人以上の市民が死亡したと明らかにしたと報じました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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