【知りたい】値上げの春に安い野菜 “豊作すぎる野菜”も

【知りたい】値上げの春に安い野菜 “豊作すぎる野菜”も

【知りたい】値上げの春に安い野菜 “豊作すぎる野菜”も

様々な食品が値上げとなる中、いま価格が安い野菜は何なのか?中には、豊作すぎて困った状況になっている野菜もあるようです。

■ネギ1トンの無料配布に大行列 店の外までネギだらけ

4月2日、東京・江東区の歩道にできた100人ほどの長い行列。その先にあるのは、「デカ盛りなのに安い」と人気の弁当店「キッチンDIVE」です。

みなさんのお目当てはネギの無料配布。集まったきっかけは、「キッチンDIVE」のクマ店長が発信したツイートでした。

「ネギが豊作で農家さんが困っています。1t大量買取りしました」

弁当店が農家から、豊作で大量に余ってしまったネギを1トンも買い取り、お客さんに無料で配るという大盤振る舞いなイベント。店内に入りきらないほどのネギが、外まで溢れていました。

配布が始まると、ここぞとばかりにネギをゲットするお客さん。持ってきたリュックに大量に詰め込んだネギが豪快に飛び出す人も。

用意した1トンものネギは、わずか30分でなくなりました。

キッチンDIVE 伊藤慶 店主:
「ありがたいことにツイッター上ですごい話題になっていただいたので、今回ネギを無料で配った分は広告費でなんとかまかなえたんじゃないかと思っています」

弁当店にネギを卸した千葉・横芝光町にある農家を訪ねてみると、出荷できていないネギがまだ1トンも余っていました。その理由は、2022年2月以降、暖かい日が続いたことで、ネギが例年よりも一気に大きく成長したためです。

ネギを栽培する 向後雅秀さん:
「これからもっと暖かくなってくるので、どんどんネギが太ってきて硬くなってくるので、その前に今日皆さんに美味しいところを食べていただけたということは、こっちとしてみれば非常に嬉しい次第です」

■いま“意外に安い”にんじん 気になる野菜の価格は

今、”安い野菜”、そして”高い野菜”は何か?都内のスーパー「アキダイ関町本店」で聞いてみると。

アキダイ 秋葉弘道 社長:
「意外なものが安い。それがにんじんなんですね。徳島のにんじんで4本入れると去年あたりだと、158円からだいたい180円くらい。それが今128円(税込138円)なんで非常に安定してますね」

さらにこちらのスーパーでは、埼玉県産のほうれん草が、一束108円と値段が安くなってきているといいます。

一方で、高値がつづいているのが・・・

アキダイ 秋葉弘道 社長:
「たまねぎとジャガイモも高値が続いていますよ。ジャガイモに関しては、3割ぐらいは高い。タマネギに関しては2倍から3倍ていう状況が今、続いてるって感じですね」

生育不良の影響で、タマネギは記録的な高値に。

■400グラムの野菜炒めが500円!行き場を失った野菜を安く提供

それでも、野菜をたっぷり食べたい方におすすめなのが東京・渋谷に2021年12月オープンした「肉野菜炒め ベジ郎」。

お客さんがこぞって注文するのは、キャベツやタマネギなど価格が高騰している野菜を一食に400グラムも使用した野菜炒め!お値段はワンコイン500円!

実はこの店、飲食店向けに野菜を卸している会社が運営している野菜炒めの専門店。コロナ禍での飲食店の休業などにより行き場を失った野菜を使用することで低価格での提供を可能にしました。

肉野菜炒め ベジ郎 古町 卓也さん:
「農家さんが一生懸命作ってくれたお野菜を極力無駄にせず消費できるような形を作っていきたいなと思っています」

1日に使用する野菜の量はなんと200キロ以上。今後は、農家をより支援するためネギやナスなども追加注文できるようにする予定だといいます。

値上げの春。お得に野菜を食べてみてはいかがでしょうか?

(04日18:53)

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