【独自】吉野家“名前入り丼ぶり”炎上騒動「7カ月以上ほぼ毎日食べたのに・・・」(2022年4月4日)
吉野家が、牛丼キャンペーンを巡って謝罪です。ある条件を満たすともらえる限定丼ぶり。自分の名前を入れてもらえる特製の丼ぶりなのですが、キャンペーンの途中でルールが追加され、利用者が憤りを語りました。
■条件“後出し”・・・ネット炎上
吉野家ホームページ:「名前を本名に限定する旨の条件を付し、お客様に多大なるご迷惑をお掛けしましたことを深くおわび申し上げます」
騒動の発端となったのは、おなじみの「丼ぶり」に自分の名前が入れられるという、吉野家創業以来、初めてのキャンペーン。吉野家ファンにとっては、のどから手が出るほど欲しい「名前入り丼ぶり」です。
チャレンジ精神旺盛な埼玉県の富田哲之さんは、来る日も来る日も吉野家に通い詰めました。
マヒマヒトランポリンパーク・富田哲之代表:「誕生日も、もちろん吉野家で一人で牛丼ですし、12月24日も25日も12月31日も1月1日も、吉野家でご飯食べています」
去年7月から3月31日まで、260日間にわたって行われたこのキャンペーン。丼ぶり獲得には、220ポイント貯める必要があります。
仮に、一日3回食べたとしても、1ポイント扱いです。計算上、8カ月半の間に7カ月以上、ほぼ毎日、店に通わなければなりません。
富田代表:「休みの日で、ちょっと遠くに旅行に行く時も、その地元のお店とか行きたいんですけど、でも、一食は吉野家で埋まっちゃうので」
別の吉野家ファンも、次のように話します。
220ポイント獲得・埼玉県在住40代男性:「最初の4、5日行ったら、ランキングが市内で上位のほうにきたんで、そうしたら、やめられなくなったというような感じで。気付いたら、週6回くらいは、牛丼を食べるような生活になっていましたね」
220ポイント貯めた“ツワモノ”は、全国に2000人以上。中には、毎日通う猛者まで現れました。
260日毎日吉野家へ・神奈川県在住20代男性:「自分の家の近くに吉野家がなくて、必ず電車で行かないといけない。260日走った時は、もう吉野家食べに行く機会ってわざわざ作らなくていいのかっていう、やり切った感と、もう行く機会なくなっちゃうなっていう、寂しさ両方ありましたね」
260日通い終えた後には、家族から手作りの表彰状まで授与されたといいます。
涙ぐましい努力を重ね、ようやく漕ぎ付けた「権利獲得」でしたが、このキャンペーンを巡って“あるトラブル”が起こりました。
■途中で「本名限定」ルールに・・・
富田さんは、トランポリン施設の経営者。丼ぶりには、ぜひとも施設の名前を入れたいと思っていたところ・・・。
富田代表:「さあ、達成目前となった段階で、本人の実名のみ認めるというふうに、途中で仕様変更したと。それは、一体どういうこと。結構、がくぜんとしましたね」
220杯を食べ終わった人が申し込める応募フォームには、当初ホームページに書かれていなかった「本人の名前に限る」という注意書きがありました。
富田さんをはじめ、複数の人が記入した名前を却下されました。
富田代表:「何度もやめたいと思ったのに、自分の好きな名前を入れた丼ぶりのことを思い描いて、頑張ってきたのに。好きな名前とか無理だからって、いきなり最後にいわれても、はあ?って感じ。ほんとに許せない」
■吉野家「想定なし」「先入観」
番組は、吉野家側に取材しました。
吉野家:「社内でも認識が統一できておらず、当初はお客様センターから『任意の名前で良い』と案内していた。このキャンペーンで、本名以外の名前を入れようとする人がいると想定しておらず、後になって、商標権など鑑みて『本名に限定』したことで、混乱を招いてしまった」
さらに、もう1つの原因があります。
吉野家:「創業以来、お客様を対象とした名前入り丼ぶりの作成は、今回が初めてのことであったため、名前入り丼ぶりは、お客様のお名前でお申込み頂けるものであるという先入観がありました。名前に関する条件は、キャンペーンサイトでは明記をしていなかったことに深くおわび申し上げます」
吉野家は、著作権などの侵害に該当する言葉を除き、本名に限定することなく名入れすることを可能と発表しました。
「名前入りオリジナル丼」は6月以降、順次配布予定だということです。
(「グッド!モーニング」2022年4月4日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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