激戦地マリウポリ“住民孤立”ロシア軍は避難を妨害(2022年4月2日)
激戦が続く「マリウポリ」。現地で人道支援を行っている、ミハイルさんが遭遇した
人道回廊を妨害するロシア軍の行動とは。
ウクライナ・マリウポリ
「地下へ避難するんだ」「大丈夫かこっちに来い 大丈夫か」
ウクライナ南部マリウポリ。ロシア軍の激しい攻撃が続いています。暗闇の中から聞こえてくるのは建物に避難した子どもの悲鳴です。
ウクライナ・マリウポリ 「みんな生きている?心配しないで」「神さまたすけて」
マリウポリの包囲は日を追うごとに狭まり陥落は間近とも言われています。この動画を撮影したのはマリウポリを中心に最前線で人道支援を行っているミハイルさんです。
人道支援を行う ミハイル・ブーリシェフさん
「私の目的はマリウポリに食料などを運んだり民間人を避難させています」
人道支援に使っているミハイルさんの車には空爆を受けた痕が・・・アメリカの国防総省はロシア軍のマリウポリなどへの出撃回数が24時間で300回を超えたと発表。いつ、ミサイルや砲弾が飛んでくるか分からない。そんな状況の中、マリウポリには10万人が取り残されているとみられています。
住民が避難するはずの人道回廊も、ロシア軍の妨害にあっているようです。
人道支援を行う ミハイル・ブーリシェフさん
「4日前、検問で車を止められた車には避難する民間人を乗せていたが尋問のため私だけ連行されました。彼らは私がスパイだと疑っていたのだ」
その後、ミハイルさんは解放されますがロシア軍から民間のボランティアは受け入れられないと、活動を中止するよう求められたといいます。マリウポリから避難してきたケガ人を受け入れている病院では・・・
ザポリージャの医師「現在10人の子どもが入院しています、そのうち5人はマリウポリから人道回廊で避難してきた子供たちです」
マリウポリから避難してきた少年「ミサイルが隣の家に当たった、その家族は爆風やがれきの被害に遭い僕はガラスの破片で鼻を負傷しましたとても怖かったです」
ウクライナのゼレンスキー大統領は・・・
ウクライナ ゼレンスキー大統領(2日)
「兵士、民間人、すべての人が避難できるよう努力をしている、マリウポリの住民は3071人を避難させることに成功しています」
一方、これはウクライナの首都・キーウ近郊の軍用空港の様子を捉えた衛星写真です。軍用車両や大砲などが撤去されていることから占拠していたロシア軍が撤退していたことが分かりました。撤退したロシア軍部隊の行方は明らかになっていませんが、ベラルーシに向かったという見方が強まっています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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