壁一面に“平和へのメッセージ” ドバイ万博が閉幕 侵攻の影響も
中東地域初の国際博覧会「ドバイ万博」が閉幕しました。目標の来場者数をほぼ達成する盛況でしたが、ロシアによるウクライナ侵攻が暗い影を落としていました。
きのう閉幕したドバイ万博。新型コロナの影響で1年遅れて去年10月に始まり、192の国などがパビリオンを出展しました。目標に近いおよそ2300万人が来場する盛況で、次期開催地・大阪府の吉村知事らが博覧会の旗を引き継ぎました。
しかし、期間中にロシアによる軍事侵攻が始まり、その影響を受けます。ウクライナ館は展示内容を一部変更しゼレンスキー大統領のパネルを準備。国際社会へ向け支援を呼びかけました。
ウクライナ館 責任者
「元々はウクライナの環境技術について展示するはずだったが、今は『ウクライナとともに』がメインテーマになっている」
世界各国の来場者が平和への祈りを込めたメッセージを書き、パビリオンの壁は2万枚以上で埋め尽くされました。
スペイン人
「この戦争が終わって、これ以上人がなくならないことを願って書いた」
ウクライナ人
「私はウクライナが大好きです。すべてがいい方向にいくと信じています」
一方、ロシアのパビリオンは、人間の脳をかたどった巨大なオブジェで最先端の科学技術などを中心に紹介する展示となっていました。
ロシア館 担当者
「万博は政治とは関係がないので展示にも影響はない」
ウクライナ館を視察した大阪府の吉村知事は「平和を祈る」というメッセージを残しました。「大阪・関西万博」は3年後に開幕します。
(01日17:46)
コメントを書く