大阪 クリニック放火事件、避難経路ふさぎ体当たり 25人死亡 身元判明
大阪・北新地のクリニック放火殺人事件で、容疑者は避難経路をふさぐことで多くの人を巻き込もうとした疑いがあることが分かってきました。
今月17日、大阪・北新地のビルに入る心療内科クリニックで起きた放火殺人事件。クリニック内の防犯カメラ映像から谷本盛雄容疑者(61)の当時の行動が徐々に明らかになってきました。
捜査関係者によりますと、クリニックを訪れた谷本容疑者は両手に持っていた紙袋のうち左手の紙袋を床に置き、傾けたといいます。そして流れ出た液体にライターのようなもので火をつけ引火させると、待合室に一気に火が燃え広がりました。さらに右手に持っていたもう1つの紙袋を非常口の扉付近に投げつける様子が映っていたということです。また、谷本容疑者が非常口の出入口付近で逃げようとしてきた人に体当たりする様子が映っていたことも分かりました。
被害者26人全員がクリニックの奥で倒れていて、警察は、谷本容疑者が避難経路をふさぐことで多くの人を巻き込もうとしたとみて捜査しています。
警察は23日、新たに、亡くなった2人の身元が判明したと発表しました。これで事件で死亡した25人全員の身元が判明しました。(23日17:26)