4月値上げラッシュ家計に負担 食用油・チーズ・電気料金も 原材料費の高騰で
まもなく4月ですが、この春も食品や暮らしに欠かせないものが続々値上げされます。家計への負担もさらに増えそうです。
もちもちの生地にたっぷりのトマトソースのピザ。まん延防止措置も終わり、客足の戻りに期待を寄せるこちらの店ですが、新たな悩みが・・・
ジャックポット品川 高野真也店長
「いろんなものが少しずつ上がってきてます。結構厳しいですよね」
材料価格の高騰です。(ピザ生地やパスタなど)イタリアンに欠かせない小麦粉はアメリカなど主な産地で不作となったことや、ウクライナ情勢の悪化で国際価格が上昇。政府は4月から製粉会社に売り渡す価格をおよそ17%引き上げます。
ピザ生地の価格はすでに10%ほど値上がり、トマトソースや食用油も4月から価格が上がるといいます。
去年から相次ぐ値上げ。コロナ禍で原材料費や輸送費が高騰していた中、ロシアによるウクライナ侵攻がさらに追い打ちをかけました。
食品大手では、▼日清オイリオなどが食用油などを1キロあたり40円以上、▼カゴメはケチャップやトマトソースなどを最大9%値上げします。
メニューの価格は据え置きますが不安は隠せません。
ジャックポット品川 高野真也店長
「実際に(材料費が)じわじわと上がって、ボディーブローのように効いてくるのはこれから」
4月からの値上げはほかにもこんなにあります。
▼スターバックスコーヒージャパンはコーヒーなど飲み物を最大55円値上げ。▼雪印メグミルクはチーズなどをおよそ3%から20%。▼「マルちゃん」ブランドの東洋水産は「生めん類」などを最大13%値上げします。
また食品以外では、▼首都高速道路の上限料金が引き上げられるほか、▼日本製紙クレシアもティッシュペーパーなどを10%以上、▼電気料金も大手電力10社のうち7社が前の月より引き上げます。
そして、衣替えの季節に痛手となるのがこちら。
白洋舎は原油や配送のコストの上昇をうけ、4月から平均で15%値上げします。
都内のクリーニング店でも値上げに踏み切ろうとしていました。
クリーニングショップFiveA 工藤弘幸社長
「仕事で使うものすべてが値上がりしているので、自分んちで何とかするのはもう無理」
10年以上価格を変えずに営業してきましたが、溶剤やハンガー、包装用のビニールなどの価格高騰が経営を圧迫。4月中に、1割から2割の値上げを検討しているといいます。
クリーニングショップFiveA 工藤弘幸社長
「唯一石油製品じゃないのは人件費だけ。これ(値上げ)しないと、何のために仕事しているのかという風になりかねない」
値上げが襲う消費の現場。厳しい春が待ち構えています。
(30日16:21)
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