「光熱費は下手したら2倍」“悪い物価上昇”が家計を直撃 政府・日銀に突きつけられる大きな課題|TBS NEWS DIG
20日、発表された4月の消費者物価指数は去年より2.1%上昇しました。日銀が目標としてきた2%を達成した格好ですが、私たちの生活への負担は増すばかりです。
神奈川県に住む4人家族の和泉さん。夕食の準備の際の話題が…
和泉亜紀さん
「たまねぎ180円だよ、1個」
夫
「高いね」
和泉亜紀さん
「すごく高いでしょ、意味不明だよね」
食材の値上がりです。よく使うスーパーでも小麦粉や食用油など、料理に欠かせないものが6月から値上がりするといいます。
家計簿を見せてもらうと…
和泉匤樹さん
「(1年間で)1万円増えている感じかな」
4月の家族の食費を去年と比べると、7000円以上増えています。さらに…
和泉匤樹さん
「光熱費はひどいですね、上がりっぷりが。下手したら2倍くらい上がってるんじゃないか」
20日、発表された4月の消費者物価指数。変動の大きい生鮮食品を除いた指数は去年4月より2.1%上昇しました。
松野博一 官房長官
「(日銀には)引き続き政府との連携のもと、必要とされる措置を適切に講じていくことを期待をしています」
2%を超える物価上昇は消費増税の影響を除くと、およそ13年半ぶりです。
日本銀行 黒田東彦 総裁(2013年3月)
「2%の物価目標の実現に向かって、最大限努力することが現在の日本銀行の使命」
9年前、就任会見でこう語っていた日銀の黒田総裁。大規模な金融緩和で景気を良くして安定的に物価を2%上昇させることを目標としてきました。
一見、その目標を達成したかのように見えますが、理想の形からは程遠いのが現状です。
ニッセイ基礎研究所 斎藤太郎氏
「今回の物価上昇は一言でいうと“悪い物価上昇”だと思います。実質の賃金がマイナスになっていますので、消費にとってはマイナスだと」
日銀が目指した景気が良くなり、物が売れることでの物価上昇ではなく、原材料費の高騰や円安などが原因のいわば「悪い物価上昇」。
加えて実質賃金は3月はマイナスになるなど、給料は一向に上がりません。
値上げに頭を悩ませる和泉さんも…
和泉匤樹さん
「僕の給料はずっと据え置きなんですよね。給料据え置きで生活するのに、いろいろ上がっているんで嫌ですね」
日清食品のカップ麺などを6月以降まだまだ続く値上げ。
政府は物価高を抑えるために対策を打ち出していますが…
ニッセイ基礎研究所 斎藤太郎氏
「今年の秋ぐらいに私は2%台半ばくらいまで消費者物価が上がると見ています」
家計を圧迫する“悪い物価上昇”をもたらしたことを今後に生かせるのか…。
政府・日銀に大きな課題が突きつけられています。
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