日本人の25歳大学院生が『ポーランドで避難母子3人を保護』…“何かしたい”と行動に(2022年3月24日)

日本人の25歳大学院生が『ポーランドで避難母子3人を保護』…“何かしたい”と行動に(2022年3月24日)

日本人の25歳大学院生が『ポーランドで避難母子3人を保護』…“何かしたい”と行動に(2022年3月24日)

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まり3月24日で1か月が経ちます。国連によりますと、ウクライナの国内・国外で避難する人の数は1000万人を超えているといいます。そんな難民を助けるために動く日本人に話を聞きました。

 1か月前に始まったロシアによる軍事侵攻。国連によりますと、ロシア軍の侵攻後、ウクライナでは977人の市民が死亡しているということです(3月23日発表)。また、ウクライナの国内・国外で避難する人の数は1000万人以上にも上るといわれています。

 そんな中で、ポーランドに住む大学院生の東優悟さん(25)は、首都キエフから避難してきた母親と子ども(5歳・8歳)を3月9日から自宅で保護しています。3月23日夜に話を聞きました。

 (東優悟さん)
 「(Qウクライナのご家族を保護していらっしゃると聞いたのですが?)3名の方を預かっています。小さい子どもがいるお母さんを断れなくてどうしても」

 国連の難民支援機関によりますと、ウクライナからポーランドに避難した人は約214万人。ポーランドの駅は多くの避難民であふれ、駅の構内で寝泊まりする子どももいます。東さんの住む街カトヴィツェにも大勢の人が避難していて、“何かしたい”と避難民の受け入れを始めました。しかし問題もあります。

 (東優悟さん)
 「資金面で自分たちが無理だったんです。お皿も足りない、ベッドも足りない、何もかも足りない状況で。私たちの部屋を全部開けて、私たちがリビングに寝るってなったんですけれど、リビングに寝る場所もなくて。マットレスなどの支援を呼びかけて、今なんとかなっているんですね」

 SNSをきっかけに国内や海外から届いた支援金や物資。これが少しでも多くの避難民に届くように東さんは日々奔走しています。受け入れてから2週間。避難してきた親子の様子は?

 (東優悟さん)
 「子どもたちの前で強くあろうとする母親の気持ちというのが、こちらも見ていてわかるくらいで。夜になって『大丈夫?』と聞くと、“わからない”という感じで本音が出てくる。(Q食事などはどのようにしている?)最初は自分たちが作っていたんですけれど、最近は交代交代でだったりとか、あとは子どもたちのリクエストだったりとかで一緒に寿司を作る日もあります。(Q子どもたちの反応や表情は?)その時はやっぱり楽しんでいますよ。寿司を作るって前日からテンション上がっていて、喜んでいましたね」

 一方で彼らの父親は今も戦地となったウクライナに残り続けています。

 (東優悟さん)
 「危険度レベルが上がったり下がったりする。それが上がったら戦闘に参加しないといけない。子どもたちだって本当に数日前までお父さんと一緒に公園に行って遊んでいたじゃないですか。その子たちがある日突然父親を奪われて、避難しないと命が危ないという状況に追い込まれて。お母さんが笑ってはいるけれども、実際に毎晩毎晩どんな気持ちで眠りについているのかというのは、自分だったら耐えられないだろうなと」

 終わりの見えない状況。東さんはこうした支援を今後も続けていきたいと考えています。

 (東優悟さん)
 「託児所を作ってあげたら多くの子どもたちが救えるのじゃないかというのがあって、日本とポーランドが共同で託児所を作るというプロジェクトを今やっています」

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