ゼレンスキー大統領が国会演説へ 午後6時から史上初オンラインで
国会ではこの後午後6時から、ウクライナのゼレンスキー大統領による国会演説が行われます。ウクライナ側は直前までバタバタの準備に追われたようです。
きょうの参議院・憲法審査会。社民党の福島党首は青い服に黄色いストール。さらに、自民党の片山さつき議員も、1週間ほど前からウクライナカラーのマスクを付けているといいます。
自民党 片山さつき参院議員
「ウクライナとの連帯ということで、探して買えるマスクがこれしかないので」
国会でも広がるウクライナとの連帯の動き。こうしたなか、この後午後6時からウクライナと日本をオンラインでつなぎ、ゼレンスキー大統領による国会演説が行われます。
これまで国会では、旧ソ連のゴルバチョフ氏やアメリカのブッシュ大統領など、国家元首の演説は本会議場で行われてきました。しかし、今回は国会史上初となるオンライン演説。本会議場には大型モニターを設置できないことが問題となりました。
そこで・・・
記者
「会場は国会議事堂の向かいにあるこちらの建物。議員事務所などがある議員会館です」
モニターが設置できる別の場所で行うことに・・・
記者
「あちらが議員会館のなかにある国際会議室です。そのすぐ隣にあるのが多目的ホールです。この2つのスペースに議員たちが集まります」
なるべく多くの議員が参加できるよう2つのスペースを活用します。
ただ、議員の間には、異例の対応で演説が実現することに疑問の声もあがります。
自民党幹部
「本当に演説をしてもらうのが良いことなのか。みんな賛成一色だが、何が国益なのかは冷静に考えた方が良い」
さらに、こんな不安の声も・・・
自民党幹部
「さすがに“真珠湾のくだり”はまずい」
ゼレンスキー大統領はアメリカ議会での演説で「真珠湾攻撃を思い出してほしい」と訴え、ロシアによる攻撃と第2次世界大戦で日本がアメリカを攻撃した真珠湾攻撃とを同列に語っていたのです。
ゼレンスキー大統領は日本に向けて何を訴えるのか。きょうの正午過ぎ、在日ウクライナ大使館の関係者は、私たちの取材にこう明かしました。
在日ウクライナ大使館関係者
「原稿はまだです。まだ大使館にも届いていません」
戦火のウクライナでは、直前までバタバタの準備が続いたようです。
(23日15:27)
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