ウクライナ情勢 増え続ける避難民 ポーランドで支援の日本人「受け入れ側にもサポートを」

ウクライナ情勢 増え続ける避難民 ポーランドで支援の日本人「受け入れ側にもサポートを」

ウクライナ情勢 増え続ける避難民 ポーランドで支援の日本人「受け入れ側にもサポートを」

ウクライナ情勢、非人道的攻撃への懸念です。アメリカのバイデン大統領は、ロシアのプーチン大統領が生物・化学兵器の使用を検討している「明確な兆候がある」と警戒感を示しました。

アメリカ バイデン大統領
「プーチンは追い詰められている」

プーチン大統領が「追い詰められている」と指摘したアメリカのバイデン大統領。

アメリカ バイデン大統領
「(プーチンは)アメリカがヨーロッパに生物兵器や化学兵器を持っていると主張しているが事実ではない、保証する」

ロシア側がアメリカやウクライナが生物兵器や化学兵器を保有していると主張していることを挙げ、プーチン氏が事実をねつ造し生物兵器などを使用するうえで口実とするためのいわゆる「偽旗作戦」を行っていると強調し、警戒を強めています。

バイデン大統領は具体的なケースは明らかにしませんでしたが、プーチン大統領について・・・

アメリカ バイデン大統領
「すでに過去に化学兵器を使用しており、私たちはこれから起こることに注意する必要がある」

こうした中、ウクライナ対する激しい攻撃は21日も続き、一般市民の犠牲も広がっています。

国際人権団体は南東部マリウポリについて、侵攻以降3000人を超える市民が死亡した可能性があると指摘。これまでの停戦交渉でロシア側は一方的に併合したクリミア半島の主権を認めることなどをウクライナに要求していますが、ウクライナのゼレンスキー大統領は・・・

ウクライナ ゼレンスキ―大統領
「歴史的に重要な変化について話し合うには、国民投票を行う必要がある」

妥協を含む問題の決定には国民投票が必要になるとの考えを示すとともに、「戦争を止めるにはプーチン大統領と会談しないとロシア側がどこまで妥協できるか誰も分からない」と訴えました。

一方、ウクライナの隣国ポーランドでは避難民が200万人を超えています。

日本人学校を運営する坂本龍太朗さん
「坂本です、よろしくお願いします」

現地で日本人学校を運営する坂本龍太朗さん(36)は首都ワルシャワ郊外の自宅に避難民を受け入れ、生活を支援しています。

こちらの姉弟は両親がウクライナ国内に残ることを決断、叔母と一緒に戦火を逃れてきたといいます。

記者
「いま誰に会いたい?」
姉・ビオレッタさん(14)
「両親です」
弟・マキシムさん(11)
「ウクライナに帰れなくてもいいから、早く両親と会いたい」

ポーランドはウクライナへの強い連帯を示していますが、一方で支援に携わる坂本さんは、この状況が続けば受け入れ側にもいずれ限界がくると指摘しています。

日本人学校を運営する坂本龍太朗さん
「自分たちの責任としての仕事や家族がある、ポーランド人にも。今後も同じようなペースで受け入れができるかというと、そんなことはない。受け入れる方に対する支援というのも必要になってくると思う」

停戦に向けた道筋がいまだ見えない中、増え続けていく避難民をどうサポートしていくのか、国際社会全体の課題となっています。
(22日18:04)

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