今夜、米中首脳電話会談 米大統領“プーチン氏は人殺しの独裁者”

今夜、米中首脳電話会談 米大統領“プーチン氏は人殺しの独裁者”

ウクライナ情勢です。アメリカのバイデン大統領は軍事侵攻をやめないロシアのプーチン大統領を「人殺しの独裁者だ」と強く非難しました。こうした中、バイデン氏は中国の習近平国家主席と今夜、電話会談します。

米 バイデン大統領
「アイルランドやイギリス、その他の国民が、ウクライナの人々に非道な戦争を行っている真の悪党で人殺しの独裁者に対して団結している」

ロシアのプーチン大統領を「人殺しの独裁者だ」と強く非難したバイデン大統領。前日にもプーチン氏を「戦争犯罪人だと思う」と発言しています。

アメリカ政府は、ロシアのウクライナ侵攻に伴う戦争犯罪に対して将来的な法的手段に向けた証拠の収集などを進めています。

一方、バイデン氏は日本時間の今夜、中国の習近平国家主席と電話会談を行う予定で、ウクライナ問題などについて話し合うことになります。

中国がロシアへの軍事面を含む支援を前向きに検討していると報じられる中、アメリカ側は「支援した場合重大な結果が生じる」と中国側に伝えていて、協議の行方が注目されます。こうした中、主要都市として初めて制圧されたウクライナ南部ヘルソンの市民がJNNの取材に応じました。

ヘルソン在住 タチアナさん（31）
「撃たれました。銃撃を受けました。友人たちは死に、もう生きてはいないのです。彼らはヘルソンを離れようとしていました」

車の中で亡くなっているのはタチアナさんの友人たちです。ロシア軍が市中心部に侵攻した今月1日、銃撃されたといいます。

ヘルソン在住 タチアナさん（31）
「この時間帯に、ちょうど砲撃が始まっていて、私たちは地下室やガレージにいるんです。降りるための穴があって、隠れるのです」

制圧後も砲撃や銃撃は続いているといいますがタチアナさんは、夫とともに街に残って戦う決意です。

ヘルソン在住 タチアナさん（31）
「それでも、私たちは皆、ウクライナの勝利、真実と誠実が勝利することを願っています。私たちは、どこにも行きません」

ウクライナ侵攻から3週間が過ぎましたがアメリカ国防総省は首都キエフなど主要都市を巡る戦闘でロシア軍の前進の動きはほぼ見られず「複数の部隊で士気の低下が見られる」と指摘しています。

米 トーマスグリーンフィールド国連大使
「ロシアの行為は明確に非難されなければならない」

17日に開かれた国連安保理の緊急会合では、民間人への攻撃などに対し各国からロシアへの批判が相次ぎました。

ウクライナの国連大使は、空爆を受けた市民の避難先の劇場近くの道路に「子どもたち」と大きく記されていたことに触れ「子どもが故意に標的にされている」と非難しました。

ロシアの国連大使は劇場を攻撃対象にしていないと否定しています。
（18日11:59）