「最初にドーンと」“大動脈”寸断 爪痕が明らかに 宮城、福島で震度6強(2022年3月17日)
16日に宮城県と福島県で震度6強を観測した地震。夜が明け、被害の全貌が明らかになってきました。
住民:「悔しいです。残念です。ここに住めないのが」
室内では神棚は落ち、風呂場はひびだらけとなっていました。
繰り返される天災に為す術はありません。
住民:「一生のうちに3回もこんな震災に遭ったのは」
気象庁によりますと、震源は福島県沖で震源の深さは57キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.4と推定されます。
福島県相馬市の家は室内は物が散乱し、天井の生々しいひびが揺れの強さを物語っています。
住民:「揺れが最初どーんてきた。そこから横揺れがきた。ガガガガガガと続いて。タンスね。これ1人で片付けるの大変でしょう」
仙台城では石垣が崩れ、街のシンボルともいえる伊達政宗公の騎馬像が傾いていました。東日本大震災でも傾くことはなかったそうです。
公園の職員:「このような傾きは聞いたことがない」
自宅の2階の階段から転落したとみられる60代の男性が死亡。また、宮城県登米市では70代の男性が「地震に驚き卒倒した」と心肺停止の状態で搬送され、死亡が確認されました。市はショック死とみています。
合わせて3人の死亡が確認され、184人のけが人が確認されています。
ライフラインも甚大な被害が出ています。
17日午前中、福島県と宮城県で4600軒ほどが停電しました。断水も相次ぎ、給水車には長い列ができていました。
スーパーでは停電のため、外に商品を出して売りますが、制限せざるを得ません。
フレスコキクチ・店長:「生鮮食品の加工調理が一切できないのが歯がゆい。東日本大震災以来だと思う。可能な限り衣食住の『食』の部分を担っていきたい」
大きくねじれた車両。東北新幹線も脱線しました。乗客75人がいましたが、けがはありませんでした。
在来線も午前中、運転を見合わせました。
タクシー乗り場には長蛇の列ができ、疲れ果てた人の姿も見えます。
客:「非常に困っているんですけど、バスを今探しているんです」
関東と東北を結ぶ東北道にも大きな傷跡が残されていました。
東北道は最大で100メートルほどのひび割れが発生しましたが、通行止めはすべて解除されました。
医療現場も大きな被害を受けました。
看護部長代行・渡部美智子さん:「4階から2階まで水漏れになってしまって」
福島県南相馬市にある病院は水浸しとなっていました。60床ある病院には55人の患者が入院、その多くが寝たきりの状態です。苦渋の決断で、一般外来は来週まで休止としました。
看護部長代行・渡部美智子さん:「(一番困っているのは)断水のめどが立たないところ。貯水の方はためているが、水に限りがあるのでこの先どうなるか」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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