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【解説】生放送中に”反戦”訴え…言論統制強まるロシア
■ロシア国営放送で女性スタッフが反戦メッセージ
ロシアとウクライナの4回目の停戦協議は、14日夜にオンライン形式で行われました。内容は明らかになっていませんが、ウクライナ側によりますと、協議は一時中断され、15日に再開されるということです。2日連続の協議は初めてのことで、15日こそ協議が進展するのか注目されます。
どうしたらロシアの攻撃を止められるのか世界が懸念している中、ロシア国内では厳しい言論統制が続いています。
そんな中、ロシアの国営放送の夜のニュース番組で次のような一幕がありました。
女性キャスターが欧米による経済制裁を阻止する内容のニュースを伝えていた時のことです。メッセージを掲げた女性が突然乱入しました。
「戦争やめて!戦争やめて!」
メッセージには英語とロシア語で「戦争反対、プロパガンダを信じるな。あなたたちはだまされている」と書かれています。つまり、ロシアの政治的な宣伝行為を信じるなと書いてあります。この様子は数秒間放送され、別の映像に切り替えられたということです。
ロイター通信によりますと、乱入した女性はロシア国営「第1チャンネル」のスタッフのマリーナさんで、この後、警察に連行されたということです。
■マリーナさん 放送前にSNSで声明
実は、マリーナさんはこの放送の前にSNSで次のような声明を出していました。
「ウクライナで起きていることは犯罪です。ロシアは侵略国です。その責任はプーチンにあります。我々ロシア人は、考える力と理性があります。この狂気を止められるのは私たちだけです」
ロシアは侵略国で攻撃をやめるよう声を上げようと訴えていました。実は、マリーナさんの父親はウクライナ人で、母親がロシア人だということで、「決して敵同士ではない」と主張しています。国営放送に勤務しているマリーナさんは「テレビでウソが語られることを許したことが恥ずかしい」とも話していました。
マリーナさんが身につけていたネックレスは、水色と黄色がウクライナの国旗。白、青、赤のロシア国旗の色が連なっていて、ロシアが戦争を直ちにやめる願いが込められているそうです。
■マリーナさんの行動にゼレンスキー大統領も感謝のコメント
このマリーナさんの勇気ある行動にウクライナのゼレンスキー大統領は「ニセ情報と戦い、あきらめずに真実を伝えようとしているロシアの人々に感謝します」とロシア語でコメントしました。
マリーナさんの勇気ある行動に、色々な声が寄せられています。マリーナさんのSNSにはロシア語で「マリーナはヒーロー!」、「勇気があって強い人。本物のロシア人はあなたを信じます」、「マリーナありがとう!真実は勝つ!」といった反応が寄せられました。
■ロシア国内で強化される言論統制
軍事侵攻が長引く中、ロシアの言論統制は強化されています。
プーチン大統領は今月、軍に関する虚偽の情報を広めた人を最長15年の禁錮刑などとする法律を作り、軍事侵攻に批判的な人を取り締まっています。
矛先は軍事侵攻に批判的な放送をしたメディアにも向けられています。ロシアの数少ない独立系メディアの1つ「ドシチ」も当局からの圧力を受け、放送停止となりました。今月3日の生放送が最後の放送となりました。
独立系メディア ドシチ最高責任者 ナタリア・シンデエワ氏
「いつか放送を再開したいとは思っていますが、どのような形になるかまだわかりません。私たちはあきらめません。これが私たちの負けではないんです」
ドシチの最高責任者たちが声を詰まらせながら「あきらめない」とスピーチをして、無念の表情でスタジオを去って行くスタッフの様子も放送されました。
■反戦デモで1万5000人近くが拘束
今、ロシア国民はどのような状況なのか。
ロシア当局の言論統制は、これまでにないほど厳しくなっていて、侵攻開始以降、ロシア各地の反戦デモで拘束された人数は、1万5000人近くにのぼります。治安当局の異常なほどの警戒で、反戦デモの規模は小さくなっています。
ロシアでは、ウクライナ東部で“軍事作戦”が行われているという内容が連日報道されていますが、一方で“ウクライナ軍の卑怯な攻撃で被害が広がった”という主張ばかりが報道されています。14日も親ロシア派の地域で、ウクライナによるクラスター爆弾で民間人20人が死亡したと報じていました。ただ証拠は示されていません。
15日に再開される4回目の停戦協議について、ゼレンスキー大統領は「代表団の話し合いがうまくいっているみたいだ」と話しました。これ以上犠牲者を増やさないために、今度こそ前向きな結論が期待されます。
(2022年3月15日放送 「news every.」より)
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