元神奈川県警警察官 葬儀会社から賄賂受け取りで執行猶予つき有罪判決
警察が取り扱った事件や事故などの遺体をめぐって葬儀会社から賄賂を受け取った罪に問われている神奈川県警の元警察官の裁判で、横浜地裁は執行猶予つきの有罪判決を言い渡しました。
元神奈川県警・大和警察署の警部補、加藤聖被告（49）は、葬儀会社から「遺体を搬送する際、遺族に優先的に紹介してほしい」との依頼を受け、その見返りに、現金や商品券およそ200万円分を受け取った受託収賄の罪に問われています。
これまでの裁判で、加藤被告は、起訴内容を認めたうえで、「神奈川県警の警察署はほぼすべてで葬儀会社から金券をもらっていると思う」などと証言していました。
きょうの判決で横浜地裁は「被告は便宜を図る強い要請を受けたとしているが自ら現金を要求するなどしている」とし、さらに、「金券を渡す悪習があったとしても性質が違い、刑を軽くすることは到底できない」などとして、懲役2年6か月、執行猶予4年、追徴金およそ195万円の判決を言い渡しました。
（15日15:10）
