京都市でいじめ相次ぎ児童2人転校 第三者委に市の勤務経験者が含まれ、母親ら「不信感」 調査進まず
京都市の小学校で、児童2人が同級生から殴られるなどのいじめを受け、相次いで転校する事態が起きました。第三者委員会が立ちあがったものの、調査が進まないワケとは―
Aくん(小学5年生)
「死ねって言われたりとか、殴られたりとか、ケンカになったりとか。そんな感じのことが多くあって」
現在小学5年生のAくんは2024年、当時通っていた小学校の複数の同級生から、授業中に突然殴られるなどの被害に遭っていました。11月には後ろから突然首を絞められ、その後、右耳が聞こえにくくなる「感音難聴」と診断されました。
Aくんの母親
「『転校させてください』と言ったら、『保健室登校どうですか』とおっしゃられて。おかしいじゃないですか。勉強する気がある被害にあった子を保健室登校にしようとおっしゃられたので、『納得ができません』と言ったら、『友達多いですよね?学校好きですよね?じゃあ、いじめじゃないですよね?』とおっしゃられて」
加害児童が行為を認めたこともあり、最終的にはいじめの「重大事態」と認定されましたが、Aくんは半年近く不登校となり、2025年4月、転校を余儀なくされました。
さらにAくんが不登校になって以降、今度は同じクラスだったBくんがいじめの被害に遭うようになり、適応障害を発症します。
Bくん
「何もしていないのに、立ち歩いている子が殴ってくる」
(Q:先生はどうしている?)
Bくん
「見て見ぬふり」
Bくんと両親は進級の際、加害児童とは別のクラスにするよう頼みましたが―。
Bくん
「『同じクラスにしないでください』って言ったのに、約束を破って一緒のクラスにしたり」
これ以上のいじめ被害に遭うことを恐れ、Bくんは2025年9月、別の学校に転校しました。
相次ぐいじめと被害児童の転校を受け、初めて開かれた保護者会では―。
参加した保護者
「クラスの中で、教師がいる前で起こったことを気付けない?」
学校側
「教室の中にはいたんですけれども、少し距離があったりとか」
参加した保護者
「傷害事件を起こした人が隣にいるようなところに、子どもを送り出すのは正直不安なんで。学校として隠しているとしか(言いようが)ないです。そう言われても仕方がないじゃないですか」
こうした事態を受け、京都市はAくんへのいじめの調査を行う第三者委員会を立ち上げました。2013年に制度ができて以降、京都市では初めてでしたが―。
Aくんの母親
「すごく不信感があって、『今のメンバーではできません』と伝えている最中なんですけど」
調査を行う委員の中に、市での勤務経験がある人物らが含まれていたといい、母親は学校側に有利な判断をされるおそれがあるとして、委員を改めるよう陳情書を提出。このため、第三者委員会の調査が事実上、ストップしているのです。
11月に行われた市議会では―。
出席した委員
「第三者委員会の独立性・中立性が欠如しているのではないかという点について伺いたいと思います」
教育委員会
「国のガイドラインにおきましても、当該重大事態が発生した学校での勤務経験がなく、また直接に当該事案と関係がない方であれば、第三者性が損なわれるものではないということも明記されておりますので、問題ないと考えております」
議員
「今のメンバーのまま進めるというよりは、再協議するべきだと思いますが、その点についていかがですか」
調査再開のめどは立っていませんが、関係者によりますと、一部委員の入れ替えが検討されているということです。
問題を洗いざらいにして、再びいじめを起こさせないため、 調査の公平性・中立性が求められています。
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