コメ高騰「無料精米サービス」人気「アメリカ産米」イオンで販売へ 備蓄米の放出効果出ず、いらだちも「国がもうけてどうする」
15日朝、店が開く前にもかかわらず長い列が。皆さんのお目当ては？
「コメ、コメ。ないもんコメが。死活問題よ」
「（行列）びっくりしましたね。早めに来たつもりだったけど、ちゃんと買えるか心配」
滋賀県竜王町にある道の駅の直売所では玄米を5キロ3550円で販売。それを無料で精米できるサービスが人気を集めています。
この価格のため、県外から訪れる人がいるほどの人気ぶり。そのため4月2日からは1家族5キロの販売制限を行うように。
毎日200キロの玄米が用意されてますが、午前中で完売してしまうそうです。
「（買えて）ホッとするよね。大変やな。いつまで続くのかな」
道の駅「竜王かがみの里」・川北徳孝 駅長
「スーパーと違うところは、地元の農協から直接仕入れている。流通経費がかからない。価格は安く抑えさせてもらっている。いままで、おコメで並んで買われることはなかった。大変驚いています。ありがたいですが、皆さん大変だなと思っています」
コメ価格の高止まりが続く中、今、外国産の輸入米が注目を集めています。救世主になることはできるのでしょうか。
石川千智 記者
「実はこちらのお店では、約8年前からアメリカ産の米を販売していて、比較的お手頃な価格となっています」
カリフォルニア産のカルローズ米を販売している大阪市内のスーパーでは、5キログラムを約3670円（税込み）で販売。そのお手頃価格から店頭に並ぶと、その日のうちになくなるといいます。
来店者
「日本のコメとほとんど変わらへんけどね。炊き方によるかわからへんけど、 うまいです」
輸入米を販売する動きは流通大手でも。13日、イオンは100％アメリカ産の輸入米を販売すると発表。
6月6日より順次販売するとしていて、価格は4キログラムで2894円（税込み）。購入の選択肢の一つになれば、としています。
一方、備蓄米の放出で価格の下落を見込んでいた政府は危機感を募らせています。
13日、埼玉県の備蓄米倉庫を視察した小野寺政調会長。政府の買い上げ価格と落札価格に1万円ほどの差があることへの不満を口にしました。
自民党・小野寺政調会長
「備蓄米で少しでも米価を、需給を緩和したい中で、これはむしろ米が高くなって、販売されてるってこと。国がもうけてどうすんだ」
さらに農水省はこれまで3回放出している備蓄米について、5月以降、毎月10万トンを放出する方向で検討に入るなど対策を急いでいます。
期待に反し流通が滞っている備蓄米。消費者の不安解消に向けた効果的な策が急務となっています。
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