赤穂市民病院の“医療ミス” 執刀医と市に約8900万円の賠償命令 腰の神経切断し下半身に重度障害

赤穂市民病院の“医療ミス” 執刀医と市に約8900万円の賠償命令 腰の神経切断し下半身に重度障害

赤穂市民病院の“医療ミス” 執刀医と市に約8900万円の賠償命令 腰の神経切断し下半身に重度障害

 “医療ミス”により重い障害を負った女性らが執刀医と市を訴えた裁判で、約8900万円の支払いが命じられました。

 6年前までは自分の足で歩き、楽しそうに過ごしていた70代の女性。この約9か月後、腰痛を改善するために受けた手術で日常が一変しました。

 時折、苦痛に顔をゆがめ、下半身には重い麻痺が。手術で使われた医療用ドリルが腰の神経を切断したのです。

 被害女性の家族
 「母は生きる楽しみを奪われてしまいました」

 外出することはおろか、日常生活を送ることも難しくなってしまいました。

 手術を担当したのが、当時、赤穂市民病院に勤めていた松井宏樹被告(47)。去年、業務上過失致傷の罪で在宅起訴されています。
 
 訴状によると、松井被告は被害者に対し、「手術をしなければ人工透析になる可能性がある」と説明。

 手術前には…

 松井宏樹 被告
 「以前に勤務していた病院で200例見たからできる」

 指導医にこう説明した松井被告ですが、今回の施術については未経験でした。手術中に適切な止血処理を行わず、患部が見えないまま骨の切除を進め、脊髄の神経を損傷させたということです。

 手術後、介護が必要な状態になると、女性が不当に入院期間をのばしているかのような発言も…。

 松井宏樹 被告
 「看護師には面倒な患者の世話をさせて申し訳ないと思っている。そういう意味では早く退院してほしい」

 医療現場で起きた耳を疑うような事態。被害女性と家族は、松井被告と赤穂市に対し、約1億4千万円の賠償を求めていました。

 14日、神戸地裁姫路支部は、松井被告が「止血等により視認性の確保が十分でないのに 骨の切除を進めるなど、注意義務違反は著しい」と指摘。約8900万円の支払いを命じました。

 原告側の若宮隆幸 弁護士
「手術の動画を見たらわかるように、やみくもに見えないところを削ってるような状態。あれをする医師に技量があったとは正直、判決を見ても思っていない。判決の評価は甘いかなと思っています」

 赤穂市民病院が公表した検証委員会の報告書によれば、松井被告はこのほかにも少なくとも7件の医療事故に関わり、2人が死亡しています。

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