ロシア代表団トップの著作から見える思想 ロシア人の残酷さ肯定【news23】
停戦交渉を行うロシア代表団のトップ、メジンスキー大統領補佐官。“作家”でもありますが、その著作には抑圧や弾圧の歴史を肯定する記述も。見えてきたのは、プーチン大統領の政治を正当化する思想です。
ウクライナへの侵攻を正当化するプーチン大統領の主張を支えているとみられるのが、停戦交渉を行うロシア代表団のトップ、メジンスキー大統領補佐官です。
その著作から、どんな人物なのかが浮かび上がってきました。
山本恵里伽キャスター
「メジンスキー大統領補佐官の本、こちらに1冊ありました。タイトルは『第二次世界大戦の英雄と偉業』です。戦争に参加した軍人が、写真と共に紹介されています」
メジンスキー氏が2年前に出版した本。ロシアの歴史について多くの本を出している“作家”だといいます。
筑波大学の中村教授がモスクワの書店で見つけたというのが・・・
筑波大学 中村逸郎教授
「ロシアの神話にこだわった一連のシリーズ。謎に満ちたロシア人の魂について、それが歩むロシアの歴史の特異性について書いた本」
抑圧・弾圧の歴史と、ロシア人の残酷さを肯定した本だといいます。
筑波大学 中村逸郎教授
「ロシアのすごい所は、こんなに悪い国だというのを誇らしげに書いている。欧米から見て簡単に理解できる国じゃないぞと」
ロシア将校の愛国心について強調した記述もありました。
メジンスキー氏は国会議員を経て、42歳の若さで文化省の大臣に就任。各地に軍人の記念碑を70以上も作ったそうです。
SNSにはロシア帝国の英雄を讃える動画も・・・
メジンスキー氏
「残念ながら彼のような偉人は滅多にいない」
そんなメジンスキー氏はプーチン大統領に重用され、2020年には大統領補佐官となりました。
筑波大学 中村逸郎教授
「メジンスキー氏は、国家・国益・国家主権が非常に大切。真実でなくても嘘でなければ、ロシアの歴史を正当化する論文や本を書いている」
プーチン大統領は自らの政治を正当化するため、メジンスキー氏のような思想の持ち主を必要としていたのだと中村教授は指摘しています。
(09日00:18)
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