万博の海外パビリオン建設遅れ 参加国は「余裕はあまりない」「数週間以内に始める」開幕に間に合う?
いよいよ来年、開幕する大阪・関西万博。25日、奈良市内の会議場には、参加する約160の国や地域の代表が集まりました。
参加する各国の代表から聞かれたのは…
イギリス政府代表
「今の段階で順調に進んでいますが、時間が短いので、ちょっと大きな問題があれば、余裕があまりないですね」
中には、パビリオンの建設にまだ手を付けていない国も。
セルビアの建設担当者
「パビリオンの建設は数週間以内には始めます。パビリオンは建築ユニットを現地で組み立てる工法なので、早く完成します」
開催まで292日。今、大きな課題となっているのが、各国が自前で建設する「タイプA」と呼ばれるパビリオンです。
国の威信をかけて作る海外パビリオンは「万博の華」とも呼ばれ、1970年の大阪万博でも多くの人が熱狂。ところが今回は…
平田博一 記者(上空から)
「リングの内側に広がるのが海外パビリオンです。まだ更地の部分も残っているように見受けられます」
大阪・関西万博では、当初、60の国が自前で建設する「タイプA」を選択する予定でした。しかし、資材価格の高騰などで、現在、51か国に減少。うち11か国は建設業者が見つかっておらず、さらに縮小する見込みです。
海外パビリオンの建設は間に合うのか。24日、「タイプA」を選択したインドネシアの代表らが、建設現場を視察しました。
インドネシア政府代表
「材料に関しては何か問題ありますか?」
日本の建設会社
「今のところは材料も予定通り進んでいますので、特に問題はありません」
インドネシアは「船」をモチーフにしたパビリオンで、海に囲まれた自然豊かな国家を表現しています。
短期間の仮設建築を得意とする大阪の会社などと契約。8月ごろまでに基礎工事を終え、来年の2月に完成予定だということです。
インドネシア政府代表
「資材の確保が難しいと思われていましたが、これで解決しました。スケジュールについていうと、予定通りの進ちょく状況です」
ギリギリのスケジュールで進められている海外パビリオンの建設。10か月後、大阪・関西万博はどのような姿で開幕を迎えるのでしょうか。
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