約15億円“紀州のドン・ファン”遺言書「全財産を田辺市にキフ」は『有効』親族の訴え退ける 和歌山
「紀州のドン・ファン」と呼ばれた野崎幸助さん。突然の死から6年が経ち、莫大な遺産の行方に司法の判断が下りました。
2018年、和歌山県田辺市に住む会社社長の野崎幸助さんは、急性覚醒剤中毒で死亡しました。
野崎さんの元妻・須藤早貴被告(2018年6月)
(Q、野崎さんが覚醒剤を使用しているのを見た?)「…(無言)」
その後、元妻の須藤早貴被告が野崎さんを殺害するなどした疑いで逮捕・起訴されています。約15億円にのぼることが判明した野崎さんの遺産。残したとされる遺言書には…
「いごん。個人の全財産を田辺市にキフする」
野崎さんの親族は、この文書は無効だとして、田辺市側を相手取り、訴えを起こしました。争点となっているのは「筆跡」。
親族側は、野崎さんが書いたとされるメモなどと遺言書の筆跡鑑定を行い、「遺言書の筆跡は野崎さんのものではない」などと主張しています。
一方、田辺市側は「すべての文字で筆跡の特徴が一致している」と主張していて、両者の言い分は真っ向から対立していました。そして、この日の判決で和歌山地裁は…
判決文より
「本件遺言書の各文字、それぞれの筆跡については幸助固有の筆跡、筆癖が認められる。幸助の筆跡とであるみて相違ない」
親族らの訴えを棄却しました。判決を受け、田辺市の担当者は…
和歌山・田辺市の総務部担当者
「長い期間の裁判となったので、改めてほっとしているのが率直な感想でございます」
約15億円の野崎さんの遺産は今後、どのように扱われるのか?
◇◇◇
(和歌山地裁前から澤井耀平記者が報告)
きょうの法廷には、野崎さんの親族側、田辺市側ともに関係者は出席せず、裁判長が淡々と判決の主文のみを言い渡し、1分も経たないうちに終了しました。
判決で原告、すなわち遺族側の訴えが棄却され、田辺市に遺産を寄付するという野崎さんの遺言書が有効となりました。
和歌山地裁は「今回の遺言書と督促状などの各筆跡とで、野崎さん固有の筆跡が認められることから同一人物が書いていると結論付け、遺言書の体裁・内容から、野崎さんが自分で書いて押印したと見るほかない」と指摘しています。
判決の1時間半後に田辺市が開いた会見で、担当者は「長い期間の裁判だったので、ほっとした気持ち」と話し、野崎さんの遺産について、「市民の皆さんの役に立つように、どう使うか検討していく」などと話しました。
一方で、親族側ですが、今後の方針についてはまだ明らかにしていませんが、このあと午後7時から親族側の代理人弁護士が会見で説明する予定です。
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