ロシア機領空飛行禁止 日本が足並みを揃えられない理由
ウクライナ侵攻の制裁の一環として、欧米諸国ではロシアの航空機の自国領空での飛行を禁止する動きが広がっています。一方で、慎重な姿勢を見せる日本。欧米とは異なるある事情が関係しているようです。
バイデン大統領
「同盟国とともに全てのロシア機の米領空飛行を禁止し、ロシアをさらに孤立させ、経済に一段の圧力をかける」
今月1日、就任後初の一般教書演説で、ロシアの航空機のアメリカ領空での飛行禁止を発表したバイデン大統領。カナダやEU=ヨーロッパ連合各国も自国領空で同様の措置を実施するなど、ロシアへの制裁を強めています。
岸田首相
「様々な制裁の可能性は日本にはまだあると思っています」
ロシア機の飛行禁止を日本の領空で行うか明言を避けた岸田総理。自民党内からは・・・
自民党 佐藤正久外交部会長
「ロシアの報復を恐れて、ロシア機の日本領空飛行禁止をいまだに決めておりません。(ウクライナ問題は)対岸の火事という認識があると言わざるを得ない」
なぜ、政府は措置に慎重なのか。ある政府関係者は・・・
政府関係者
『ロシア機は日本上空をほとんど飛んでいないからダメージにならない。でも日本はヨーロッパ便があるから、ロシア上空を飛べないとダメージが大きい』
さらに、別の政府関係者は・・・
政府関係者
『ロシアにまだ多くの日本人がいる以上、飛行禁止の判断はギリギリまでしない方がいい。これに関しては他の制裁とは別に考えるべきだ』
ロシアにいる日本人の学生は移動手段があるうちに帰国しようとしていますが・・・
中野晃輔さん
「本日3月8日から国際線の運航がミンスクを除いて停止するということで、急遽その便がキャンセルになってしまいました」
予定していた日本への直行便が欠航となり、中野さんは急遽ドバイ・バンコク経由のチケットを購入し、来週帰国することにしたといいます。
中野晃輔さん
「経済制裁とかが厳しくなっていって、ロシア内での状況が悪化していくことがかなり現実味を増してきたので、できるだけ早く(日本に)戻りたいなというのはあります」
ロシアに対し、国際社会の連携が必要な中、日本は歩調を合わせていけるのか。難しい舵取りが迫られています。
(2022年03月08日18:25)
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