ウクライナ侵攻で「小麦」や「海産物」など高騰『ロシア産ウニ』も去年の倍の値段に?(2022年3月8日)

ウクライナ侵攻で「小麦」や「海産物」など高騰『ロシア産ウニ』も去年の倍の値段に?(2022年3月8日)

ウクライナ侵攻で「小麦」や「海産物」など高騰『ロシア産ウニ』も去年の倍の値段に?(2022年3月8日)

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、ウクライナでの情勢の悪化を受けて私たちの生活にも影響が出始めているようです。

 大阪名物の串カツ。その串カツに欠かせないのが小麦粉です。この小麦粉が今、『厳しい状況』に置かれているといいます。

 小麦粉などの穀物を扱う専門商社では…。

 (フジタ商事 藤田博己社長)
 「(小麦の)値段がどんどんどんどん上がる。ここまで上がるのは、もう全然想定してなかったですね。日本が7割8割くらい輸入に頼っている国だと思うので影響があるでしょうね」

 小麦の輸出量はロシアとウクライナが世界の3割を占めていて、ウクナイナ情勢の悪化を受け輸出が滞るとの懸念から、シカゴ商品取引所では小麦の先物価格が急騰。3月4日には14年ぶりに最高値を更新しました。

 串カツ店「串かつだるま」で使用している小麦粉にはまだ影響は出ていないといいますが、今後価格が高騰した場合、串カツの値段にも影響する可能性があるといいます。

 (串かつだるま 上山勝也会長)
 「小麦粉がなかったら商品ができないので大きな話です。できるだけギリギリのところまでは辛抱して、販売価格に上乗せしないと仕方のない時がでてくるでしょうね」

 影響を受けているのは小麦だけではありません。銀歯などに使用されるレアメタルのパラジウム、調理用の鍋などにも使用されているアルミニウム。いずれもロシアで多く生産されているもので、ウクライナ情勢の悪化を受けて市場価格の高騰などが懸念されています。

 兵庫県加古川市にある水産卸業者「加古川水産」。多くをロシアからの輸入に頼っていたウニも価格が高騰しているといいます。

 (加古川水産 柳本喜博会長)
 「去年3月1日~3月5日の値段は平均2800円くらい。(今年は)5900円ですね。倍近くになっているということなんです」

 しかも、影響がでているのはロシア産やウクライナ産のものだけではありません。現在、ロシアはヨーロッパ各国の航空会社に対して、ロシア領空内の飛行を禁止しています。その影響で、ノルウェーからの航空便も便数が減っているといいます。

 (加古川水産 柳本喜博会長)
 「ノルウェーのサーモンがやや少なくなってきております。ロシアの上を通る航空便で入ってきていて、そこが通れなくなっておりますので、やや入ってきていないわけなんです。(Qサーモンはどれくらい減っている?)2割3割は減ってきていますね。5割のとこもあるし、その減るどころか届かないところがあります。飲食店は値段が決まっていますので、値上げもできないし、商品も届かないということで困っていると思います」

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