「弱ったら解決するしかない」珠洲市はほぼ全域で断水続くも助け合い生活 能登半島地震2か月

「弱ったら解決するしかない」珠洲市はほぼ全域で断水続くも助け合い生活 能登半島地震2か月

「弱ったら解決するしかない」珠洲市はほぼ全域で断水続くも助け合い生活 能登半島地震2か月

 能登半島地震の発生から1日で2か月です。今も1万人以上が避難生活を送っている中、現地の状況を中継で伝えてもらいます。(取材・報告 柏﨑蒼馬 記者)

 石川県・珠洲市の避難所の前からお伝えします。発災から2か月が経ったいまも、珠洲市内のほぼ全域、約4650戸で断水が続いていて、このように蛇口をひねっても水が出てこない状況が今も続いています。

 今回、避難所の方に特別に許可を頂いたので、避難所の中を撮影させていただきます。この避難所は、もともと学校で、発災当時は100人以上の被災者が寝泊まりしていました。今も13人がここで生活しています。

 食料などの物資は自衛隊から提供されていて、電気も通っているのですが、先ほどもお伝えしたように断水状態が続いています。それが最大の課題となっています。

 そんな中、こちらの避難所にいる人たちは、集落から離れた山に自ら分け入り、自力で水の確保に動いています。元々この集落には、上水道とは別に山の水源と繋がっている配管があるのですが、地震の影響で水が流れなくなってしまったため、避難生活の合間をぬって住民らで配管を直す作業をしているんです。

 避難所生活を送る大伏直さん
「弱った弱ったと言ったって前に進まないから、弱ったらどうすればいいかって、解決するしかないんだから。解決する方策だとか、体を動かして解決に向かって動く」

 また、周辺の住宅に一人で避難している高齢者に炊き出しを配っている人もいます。

「こんにちはー」
「ありがとうございました」
「すみませんね」

 能登半島地震の発生から2か月が経ち、地域の人同士で助け合いながら生活するなど、なんとか前を向いていこうとしている避難者の方々に出会うことが出来ました。一方で、避難所をめぐっては、多くの課題が残されたままです。

 輪島市では1日から自主避難所への物資の配達が止められました。自治体は人員不足などを理由にしていて、食料などは指定された場所に取りに行く必要がありますが、高齢者も多く、また距離が遠い場合もあり、なかなか簡単ではありません。

 また水が復旧していないにもかかわらず、二次避難先から珠洲市の自宅に戻ったという高齢女性は「二次避難してからの1か月の方が長かった。避難中も心はこの町にあった。町の景色がみられるのはうれしいが、友達がバラバラになってしまっていて、これからが不安だ」と涙ながらに話していました。

 公助が追い付いていない中、なんとか地域の力で乗り越えていく必要がある、そんな現状を発災2か月の現場で感じました。
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