政倫審2日目も安倍派幹部2人先送り 予算案めぐり「幕引き図ろうとする姑息なやり方」高まる政治不信

政倫審2日目も安倍派幹部2人先送り 予算案めぐり「幕引き図ろうとする姑息なやり方」高まる政治不信

政倫審2日目も安倍派幹部2人先送り 予算案めぐり「幕引き図ろうとする姑息なやり方」高まる政治不信

 思わぬ展開となった政治倫理審査会ですが、国会は現在どのような状況なのでしょうか?(取材・報告 平田博一 記者)

 私は昨日(29日)から国会で取材を進めてきましたが、国会内の空気は昨日と今日(1日)で一変しました。昨日夕方に与党が野党側の反発を押し切って、政治倫理審査会と並行して来年度予算案の採決を1日に行う方針を示したためで、今日は朝早くから国会内はあわただしさを見せていました。

 議員控え室の前には、多くの記者が張り付き、与野党の動向を注視していましたが、午前9時前に立憲民主党が「審議が十分ではない。予算の審議を軽んじている」として、小野寺予算委員長の解任決議案を提出しました。

 予算案を巡る与野党の攻防が激しさを見せる中、午前9時すぎから2日目の政治倫理審査会は始まりました。
 西村氏など安倍派幹部4人が出席予定ということで、新たな事実が明らかになるのか注目されたわけですが、昨日に比べると会場の前に駆け付けた報道陣の数は少なく、国会内の関心が政倫審から来年度予算を巡る動向に移ったように感じました。

 また、午後1時から予定されていた塩谷氏、高木氏に対する政倫審の開催は先送りされることとなりました。

 こうした状況に、関西が選挙区の立憲民主党の国会議員は「予算案の採決を強行する動きを見せてきた。政治とカネの問題から国民の目をそらして幕引きを図ろうとしている。姑息なやり方だ」と怒りを露わにしていました。

 小野寺予算委員長への解任決議案は先ほど否決されました。しかし、国民に説明責任を果たすために完全公開とした政倫審が結局、中途半端な形での開催となり、政治への不信感は高まる一方です。
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